見落としがちだが、ハンガーパイプの奥側には少しばかり空きスペースができる。奥の壁から5〜10cmのところにつっぱり棒を渡し、冠婚葬祭用の礼服や小物を掛けておけば、必要なときに即着用できる。
「服が壁に接しないようにすき間を確保して、ハンガーはネックが回るもので正面向きに吊るせば、場所を取りません」
くらし
クローゼットの限られた空間を、余さず活用するテクニック。
- 撮影・岡本 潔 文・一澤ひらり 撮影協力・平安伸銅工業、シンコハンガー、テンネット、天馬 イラストレーション・安ケ平正哉
ムダなく収納するために、4つのスペースに分けて考える。
【A 正面奥】備えが肝心。つっぱり棒を渡し、冠婚葬祭セットの指定席に。
【B 正面手前】ハンガーパイプ足し術で、収納量は格段にアップする。
ハンガーパイプ1本で収納が足りなければ、パイプを増やして対応。
「ホームセンターなどでスチールパイプ(直径25mm)をカットしてもらい、パイプの中にプラスチックのチェーンを通してハンガーパイプにぶら下げ、長さを調節して結束バンドで固定すればOK」
ハンガーは服が形崩れしないものを。
【C 上部】ワイヤーネットを駆使すればフレキシブルな収納が可能に。
オフシーズンの衣類などを収納するために重宝するのがワイヤーネット。
「ネットを組み合わせるとスペースの大きさに対応した形が作れます。ネットの目をメジャー代わりに使えるので、幅や高さはネットの目を数えて調整できるし、あとは結束バンドで固定すればいいだけ。誰にでも苦労せず組み立てられます」
【D 両サイド】折れ戸がネックになる側面を、壁面収納や棚の設置でフル活用。
[右サイド]
戸を開くと15cm程度の重なりができて、ムダなスペースを生むのが折れ戸。
「ワイヤーネットを壁面に取り付け、夫のネクタイやベルト、妻のストールやポーチなど散乱しやすい小物をフックに掛けたり、カゴに収納すれば問題解決です」
[左サイド]
「折れ戸が邪魔をする壁際にワイヤー棚を設置すると絶好の置き場所になります。ほこりが溜まりやすいポイントなので、洗いやすいトレーナーなどをここに」
ワイヤー棚の上には、コートやワンピースなど丈の長い衣類を掛ける。
近藤典子(こんどう・のりこ)●住まい方アドバイザー。わかりやすい暮らし提案が好評。資格取得ができる「住まい方アドバイザー養成講座」を開講中。
『クロワッサン』970号より
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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。
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