【有村 昆さんの場合】家庭円満の夫に聞く、捨てられない極意。
長年連れ添っているからと安心していると、知らぬ間に愛想を尽かされるかもしれません。映画コメンテーター・有村 昆さんが考える、良い関係を保つ秘訣とは。
撮影・清水朝子 文・嶌 陽子
相手や自分が不調の時、どうスクラムを組むかが大事です。
「最近は家のインテリアを2人で考えて作っていくのが楽しくて。家具の店でデートすることが多いですね」
そう語る、有村昆さん。妻である元キャスターの丸岡いずみさんは、結婚前の交際期間中にうつを発症。有村さんが献身的に支え、やがて夫婦となったのは有名な話だ。
「当時は周囲にうつの人がいなかったので、本を読んだりして勉強しましたね。ただ、深刻になり過ぎず、彼女の状態を柔らかく受け入れたので、自分も一緒に落ち込んだりせずにすんだ。それがよかったのかもしれません」
現在の丸岡さんは体調も安定し、再びメディアで活躍中。有村さんも仕事で全国を飛び回る。お互いに忙しい日日を送る中、「いずみん」「こんちゃん」と呼び合う仲の良さは健在だ。
「妻はすごく仕事ができるし、僕の仕事に関してもいろいろアドバイスしてくれる。そんな彼女をとても尊敬しているから、結婚して5年経った今でも、接し方はほとんど変わりません。だからといって、絶対に仕事を続けてほしいとも思わない。“ルールを作らない”というのが、ある意味僕たちのルールですね。2人とも、その時々で仕事や体調などの状況は変わるのだから、“こうあるべき”と決めつけないようにしているんです。“妻に求める役割”なんていうのもないから、家事も、洗濯や食器洗いは主に僕がしています。妻もおおらかな性格なので、お互いに束縛することはほとんどないですね」
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