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アプリなしでも素敵な写真に! 渡辺有子さんのスマホカメラ撮影テクニック。

特別な加工アプリを入れる必要なし。スマホ本体が備えたカメラ機能を使いこなす達人に、簡単で効果的なコツを教えてもらった。

撮影・岩本慶三 文・河野友紀

水平を意識する。真俯瞰、真横で構え、ゆがませない。

四角い箱やビンなど、形そのものに“直線”がある被写体は、カメラをまっすぐに構えることを意識する。
「常に、スマホのカメラの画面にグリッド(縦横の罫線)を出しておき、被写体に対してカメラが“まっすぐ”かどうかを気にしながら撮影をしています。そのほうが“雑貨的”なかわいらしさが出るような気が」

前からも上からも、“まっすぐ”を常に意識。

被写体に平行に正対で撮影したい場合は、テーブルにスマホを立てて固定する。そうして撮ったのが、ビンと缶を並べた写真。
被写体に平行に正対で撮影したい場合は、テーブルにスマホを立てて固定する。そうして撮ったのが、ビンと缶を並べた写真。
お菓子の缶を撮影するときは、画面のグリッドを頼りに缶の位置を調節。水平をキープする。
お菓子の缶を撮影するときは、画面のグリッドを頼りに缶の位置を調節。水平をキープする。

ズームは使わない。真ん中に置かない。

デジタルズームという方法もあるが、これは画質が粗くなる。
「私はズームではなくスマホを被写体に近づけるほうが好きです」

また渡辺さんは被写体を、中央から少しずらしたところに配置させることが多い。長方形の画角で撮影しておけば、インスタにアップする際、位置調整も可能だ。

寄りも引きも、少しズラすといい塩梅に。

ズームを使わず、スマホを被写体に思い切り近づける。皿が画面から外れるほど寄ると料理の存在感がアップ。
ズームを使わず、スマホを被写体に思い切り近づける。皿が画面から外れるほど寄ると料理の存在感がアップ。
同じ皿も、寄り(上)と引き(下)では印象が変わる。いずれにしても、被写体を真ん中ではない位置にとらえるのが渡辺流。皿を全部写すときは、スマホの画面を覗きながら、いい位置に動かす。余白とリズムを大切に。
同じ皿も、寄り(上)と引き(下)では印象が変わる。いずれにしても、被写体を真ん中ではない位置にとらえるのが渡辺流。皿を全部写すときは、スマホの画面を覗きながら、いい位置に動かす。余白とリズムを大切に。

渡辺有子(わたなべ・ゆうこ)●料理研究家。料理教室や食まわりのセレクトショップ『フードフォーソート』も人気。来春に書き下ろしエッセイを上梓予定。

『クロワッサン』963号より

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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