“朝”と“夕方”のしごとでめりはりのある時間使い【夕方編】
撮影・雨宮秀也 文・後藤真子
夕方のしごとは、気づいたことを負担にならない程度に。
午前中に家にいられる日、「朝のしごと」を二人で終えた後は、それぞれが好きなことや仕事をこなす雨宮さん夫婦。夕方になると、家の裏にある畑に出て野菜を収穫して、夕ごはんのしたくに取りかかる。
この日は、鶏肉をマリネし、きゅうりのピクルスを仕込んでおいたので、それを頭に入れてミニトマトといんげんを収穫。鶏肉のマリネはじゃがいもと一緒にローストし主菜に。いんげんのソテーと、作っておいたピクルスにミニトマトを加えたサラダをつけ合わせにした。洋風の食卓のときは、二人でワインを楽しむことも多い。
「必ずこれをしよう、とルールのように決めていることは何ひとつありません。決めごとがふえると負担になってしまうんです。お互い仕事が不規則だから、決めごとに振り回されずに、できることをできるときにする。そうやって暮らしてきたら自然とこんなスタイルになったという気がします」。ゆかさんの言葉に秀也さんもうなずく。
夕食は朝仕込んだものに、 状況に応じて手を加える。
朝のうちに下ごしらえをしておくと、下味をつけておいた肉を焼く、ピクルスにミニトマトを合わせて盛りつけるなど、夕食の調理はほぼ仕上げだけで済むのでとても楽。仕上げ方は臨機応変。「畑でその日とれた野菜や、仕事の状況、気分によって考えます。急にワインが飲みたい!ということもあるので(笑)」と、ゆかさん。
自宅に隣接した畑で野菜を収穫。もぎたてを食卓へ。
ゆかさんと秀也さんにとって、畑に出るのは夕方のしごと。自宅の隣に畑があり、夏はきゅうりやミニトマト、冬は白菜といった季節の野菜を栽培している。日焼けや虫刺され対策に、長袖長ズボンに身を包み、食べごろの実や菜っ葉を収穫。必要ならついでに手早く草取りも。もぎたて、摘みたてがその日の夕食に生かされる。
生ごみはボウルでまめにコンポストへ。
畑の一角には手作りのコンポストがある。「キッチンのシンクに生ごみ受けを置きたくないので」と、料理中は小さなステンレス製のボウルを調理台に置いておき、野菜くずやコーヒーの出しがらを入れていく。そのボウルがいっぱいになったら、コンポストへ。ボウルはその都度、洗って収納するから、ぬめりや汚れは残らない。
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