専門ライターが選ぶ、東京の新刊書店4軒。
ライターの屋敷直子さんが本への誘いが心地いい本屋を厳選。町に根付いた店から、書店界に現れたニューウェーブまで4軒を紹介します。
文・屋敷直子
双子のライオン堂(港区赤坂)
『双子のライオン堂』は、大学教授や作家、批評家などさまざまな職種の人が選んだ本を中心に、店主の竹田信弥さんが自ら仕入れた新刊と古書も扱う。雑誌や漫画はごく少数。河出書房新社発行の「日本文学全集」を常備していて、まだ完結していないものの、これまでに6セットを売った。ただ販売するだけでなく、新刊が刊行されると約2カ月後に読書会を開くなどアフターフォローも忘れない。全集に限らず、読書会は頻繁に開催されている。「店主のこだわりにも限界があるので、お客さんにも積極的に店に参加してほしいと思っています。読書会はその良い機会」と竹田さん。本を媒介として人との交流が生まれている。
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