知っておきたい。猫がかかりやすい7大疾病と肥満問題。
撮影・岩本慶三 文・葛山あかね
【腎臓病】シニアになるほど腎臓が摩耗。猫が陥る宿命的な病気の一つ。
腎臓病は猫とは切っても切れない関係。「腎臓を使い続けると腎組織が消耗。まるでエンジンのギアのように磨り減ってしまうことに。とくに15歳以上の猫は約4割が腎臓病といわれています」一度壊れると回復できない。早期発見で進行を遅らせることが大切だ。■チェックポイント おしっこが近くなる、水をたくさん飲むようになる、体重が落ちる
【糖尿病】運動不足や肥満に要注意。食事や体重の管理をしよう。
人間と同じく肥満や運動不足、食べ過ぎなどが主な悪因に。インスリンというホルモンの効きが悪くなり、血糖値が高くなる。症状としては神経障害や皮膚障害、免疫低下などが見られる。食事の量や体重を管理して、肥満を予防・改善することが最大の予防方法。■チェックポイント 飲水量が増える、食欲が増す、食べているのに痩せる
【尿路結石】早期発見がなにより大事!トイレ環境の改善が予防の一手。
怖いのは尿管が詰まると24時間から36時間で死に至ること。子猫の頃から注意が必要な病気で、オスが罹りやすい。「とくにトイレを我慢することが原因となるので、トイレ環境を常に清潔に保つことが必須」。飲み水にはミネラルウォーターより水道水がおすすめだ。■チェックポイント おしっこの量が少ない、おしっこがなかなか出ない、トイレ中に変な声で鳴く
【肥満】太り過ぎは万病のもと。1歳児の体重が”適正体重”。
病気ではないものの糖尿病や皮膚病、便秘、尿路結石、関節炎などさまざまな病気や症状を招く悪因に。「家猫の場合、運動量を増やすことには限界がありますから、食事の管理をしっかりとしてあげましょう」1歳時の体重が適正体重。まずは下の方法で肥満か否かをチェックして。■チェックポイント 肋骨が触れない、骨盤が触れない、くびれがない
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