コンパクトタイプから拭き掃除専用まで。人気のロボット掃除機3選。
撮影・岩本慶三 文・嶌 陽子
その存在を日本中に広く知らしめた、『アイロボット社』の「ルンバ」をはじめ、今や、国内外のメーカーから多くの製品が出ているロボット掃除機。空間把握能力がさらに向上したもの、小回りがきくことを売りにしたもの、拭き掃除専用のものなど、選択肢も以前より幅広くなっている。
「ロボット掃除機に興味はあったけど、我が家はコード類が多いので、ロボットには不向きだと思っていました」
そう、ギャグ漫画家の西家ヒバリさんは話す。
「機種によっては、入ってはいけないエリアを設定できたり、コード類の巻き込みを防止する機能などもあるんですよ」と、インテリア&家電コーディネーターの戸井田さん。
「もちろん、ロボット掃除機にも得意分野と不得意分野はあります。平面はきれいにできる一方、段差や細いすき間などは苦手。また、10畳以下で物が多い空間ではメリットを感じにくいはず。それを理解した上で、どこを掃除してほしいかを考えて。他の掃除機と併用しながら、賢く使いたいですね」
日立 minimaru RV-DX1
小さなサイズだからこそ実現。椅子の脚の間やベッドの下にも入る。
他のロボット掃除機と比べ、小さめのボディのため、椅子の脚の間や家具のすき間にも楽に入り込めるのが特徴。「日本の家に合った作りです」と戸井田さん。きびきびと動く様子は爽快。
本体幅約25㎝。「回転ブラシ」と「かきとりブラシ」を持つ「ダブルかきとりブラシ」を採用、床面に応じてゴミをしっかり取る。10万円前後※編集部調べ(日立お客様相談センター)
西家さんのダイニングチェアで実験。4本の脚の間をくるくると回りながら掃除。「ホコリが溜まりやすい場所なので、これはうれしいですね」
アイロボット ルンバ 980
独自のシステムで間取りを把握、家全体をくまなく掃除してくれる。
ルンバの最上位モデル。内蔵カメラやセンサーを駆使したマッピング機能で、部屋の間取りを把握。ジグザグ走法で広い部屋も効率よく掃除する。「吸引力も前モデルより高まりました」(戸井田さん)
ラグや敷居など、2㎝程度の低い段差ならスムーズに走行。スマホアプリで遠隔操作もできる。13万5000円前後※編集部調べ(アイロボットサービスセンター☎︎0120・046・669)
西家さんがキッチンで洗い物をしている間、掃除を続けるルンバ。「なんだか相棒というか、ペットみたい。可愛く思えてきちゃいました!」
アイロボット ブラーバ ジェット240
外出中に拭き掃除してくれるので、帰宅後は素足でも気持ちいい。
専用のクリーニングパッドを装着してスタートボタンを押すだけで、15畳までなら正確に拭き掃除をしてくれる。「小さいサイズなので、部屋から部屋の持ち歩きも便利です」(戸井田さん)
ボタンを押すとクリーニングパッドの種類を認識し、適切な掃除モードを選択。幅約18㎝、奥行き17㎝で収納もしやすい。3万円前後※編集部調べ(アイロボットサービスセンター)
念入り水拭き、さっと水拭き、から拭きの3種類のクリーニングパッドを選んで装着。「捨てる時はワンタッチで、手が汚れません」(戸井田さん)
『クロワッサン』939号より
●西家ヒバリさん 神奈川県生まれ。大学時代にしりあがり寿さん(夫)に出会い、ギャグ漫画家に。著書に『ワケあり家族』(共著)など。2児の母。
●戸井田園子さん インテリア&家電コーディネーター。情報サイト「オールアバウト」をはじめ、各メディアで、わかりやすい家電製品情報を発信中。
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