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【手みやげをひとつ】中浦食品「どじょう掬いまんじゅう」──グラフィックデザイナー・佐藤亜沙美さん推薦

山陰地方で生まれた民謡“安来節”をルーツにした郷土菓子。

撮影・MEGUMI 文・梅原加奈

定番の、青い豆絞りの白餡入り(左)のほか、いちごジャム入り(右)など味展開も豊富
定番の、青い豆絞りの白餡入り(左)のほか、いちごジャム入り(右)など味展開も豊富

文芸誌『文藝』のアートディレクションをはじめ、小説から絵本作品までさまざまなブックデザインを手掛ける、グラフィックデザイナーの佐藤亜沙美さん。手みやげでもどうしても気になってしまうと微笑むのは、パッケージのデザイン。

「仕事で地方に赴くことも多く、土地の手みやげが並んでいるところには必ず立ち寄ります。パッケージを見ながら、これは書体がいいなとか、箔押しをしているぞとか、この加工はどうやっているんだろう……とか、紙の印刷の仕方や箱や缶の造形を見てしまいます」

今回挙げてくれた、「中浦食品」の〈どじょう掬いまんじゅう〉も、パッケージのインパクトと中身のユーモラスさがひと目で気に入ったという品だ。

「山陰エリアの定番の手みやげです。箱をあけると、豆絞りを巻き、少し口の曲がった愛嬌溢れるひょっとこがずらりと並ぶ。もらったときにうれしくなる品なのではと思います。また、郷土菓子は、土地や文化のルーツを知る手助けにもなりますよね。例えばどじょう掬いは、民謡の安来節に合わせて踊るコミカルな舞。江戸末期、米や砂鉄の積み出し港として栄えた安来の人々が、楽ではない作業を少しでも楽しむために生みだした労働歌のようなものだそう。この品をきっかけに、踊りが生まれた背景を知り、ますます愛着を感じるようになりました」

そんな、品にまつわる話と共に手みやげを渡すのが好きだと佐藤さんは言う。

「姉のパートナーがイギリス人で、よく“日本の人はどこに行っても手みやげの話ばかりしている”と言います。確かにいつでもどこに出かけても“手みやげどうしよう文化”がつきまとう(笑)。でも、それもいいかなと思うんです。手みやげは、私はあなたを好意的に思っています、と伝えるツール。それを大事にするのはいい文化だと思うんですよね」

中浦食品(なかうらしょくひん)

[本社]島根県松江市東出雲町錦浜583-41 TEL:0852-53-0844 どじょう掬いまんじゅう(8個入り)各864円。12個入り(1,296円)、20個入り(2,160円)もあり。島根・鳥取両県のホテル、旅館、おみやげ店などで購入可能。オンラインショップもあり。https://www.sanin-nakaura.jp/

【手みやげをひとつ】中浦食品「どじょう掬いまんじゅう」──グラフィックデザイナー・佐藤亜沙美さん推薦
  • 佐藤亜沙美

    佐藤亜沙美 さん (さとう・あさみ)

    グラフィックデザイナー

    祖父江慎さん率いるコズフィッシュに在籍後、2014年に独立し、サトウサンカイを設立。文芸誌『文藝』、カルチャー雑誌『クイック・ジャパン』のアートディレクションや書籍のブックデザインを多数手掛ける。

『クロワッサン』1156号より

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