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保護犬と保護猫、支援のかたち。幸せの選択肢はいろいろ。

里親になること以外に、保護犬・保護猫にはどんな支援方法があるの? 恵まれない犬や猫を減らすために、いま私たちができることを考えました。

撮影・黒川ひろみ イラストレーション・檜垣文乃 構成&文・野尻和代

③お金や物資の寄付

とどまることなく、たくさんの犬や猫を引き取っている保護団体では、動物たちの世話をするための資金や物資が充分でないところがほとんど。「保護活動のボランティアができなくても、お金、日用品やフードを寄付することでサポートにつながります」と西平さん。応援したい保護団体があれば直接寄付してもいいし、どこにすればいいかわからない場合は、動物専門の寄付サイトを通して信頼できる保護団体に分配してもらうのもいい。物資はアマゾンの保護犬・保護猫の支援プログラムなどから、保護団体が必要としているものを送ることが可能。

〈支援の気持ちを繋げる動物専門の寄付サイト〉

・アニマル・ドネーション
動物福祉向上のために頑張っている認定保護団体に、支援者からの寄付をつなぐ中間支援組織。支援が認定される保護団体は、直接現地まで赴き、活動内容や想いなど共有できたところのみ。寄付は1,000円〜。
https://www.animaldonation.org

・ハナコプロジェクト
飼い主のいない犬と猫の医療費を支援する団体。協力病院を通して、保護犬・保護猫・野良猫の不妊・去勢手術を無料で、そして子犬・子猫の初期医療も無料で実施。個人の寄付は毎月1,000円〜の定額制にて受け付け。
https://hana-pro.com

・日本動物保護取扱環境支援機構
行き場をなくしたペットのシェルター開設、治療が必要な保護動物への医療費支援、被災地支援などを行う。寄付金はそれらの活動や里親募集のサポート等に活用。個人寄付は1回のみ1万2000円〜、毎月1,000円〜。
https://www.sap.or.jp

④寄付付き商品の購入

保護活動を支援する企業がどんどん増えている昨今。モノ、サービスだけでなく電気などの生活インフラ等、売り上げの一部が寄付される商品のバリエーションは多彩に。「豊富な選択肢から買い物を楽しみながら、あるいは普通に生活を営んでいるだけで保護動物の支援につながるなら、無理なく続けられそうですよね」

〈生活の中で無理なく寄付できる方法〉

・ハチドリ電力
CO₂ゼロの自然エネルギーのみを販売する電力会社。初期費用0円、工事不要で切り替えが可能。電気代の1%を動物愛護を含む社会貢献活動に寄付できる。
https://hachidori-denryoku.jp

・キモチと。
『ブックオフ』によるドネーションプログラム。本、CD、DVD、ブランド品、家電などの不要品を送ることで、その査定額が犬猫の保護団体などの支援に。
https://www.bookoffonline.co.jp/files/sellfund/

⑤得意分野で保護活動を支援

学校や職場で身につけたスキルを活かしたり、趣味を楽しみながら商品を作って販売。その売り上げの一部を、動物保護活動に寄付する方法も。「最近は誰でも気軽にネットショップが開設できたり、募金マーケットに参加できたりするので、アニマル・ドネーションでも得意分野による個人の支援も増えています」

  • 西平衣里 さん (にしひら・えり)

    公益社団法人アニマル・ドネーション代表理事

    2010年にアニマル・ドネーションを設立。日本の動物福祉を世界トップレベルにするために寄付サイト「アニドネ」、提言サイト「AWGs(アニマルウェルフェアゴールズ)」を運営。

『クロワッサン』1140号より

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