特別展『蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児』、東京国立博物館で6月15日まで開催中。大河ドラマの時代を駆け抜けた天才たちのリアルな軌跡に出合う
文・クロワッサンオンライン編集部
蔦屋重三郎、通称蔦重は現在放送中の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜』(NHK)の主人公。会場にはドラマの重要なモチーフである出版物や浮世絵などの貴重な実物が多数展示されています。また大河ドラマ美術チームにより吉原・仲之町通りと日本橋の風景が再現され、ドラマ世界に没入できるという楽しみも。(写真はすべて許可のもとで撮影しています)
展示の第一章は蔦重の初期の仕事を中心に紹介。鬼才・平賀源内や戯作者の朋誠堂喜三二、大田南畝などと交流し、話題作を次々に発表します。展示物は最初に手がけた情報誌『吉原細見(よしわらさいけん)』、遊女を花に見立てたガイドブック『一目千本(ひとめせんぼん)』、高名な花魁の着物や髪形に流行を取り入れた『雛形若菜初模様(ひながたわかなのはつもよう)』など。ドラマ視聴者なら作中で観たことのあるものばかりで、テンションが上がります。エレキテルもありますよ。
二章のテーマは狂歌の隆盛、三章では浮世絵の流行に関する展示が。歌麿、写楽の有名な作品が一堂に集められています。この絵もあの作品も重三郎のプロデュースによるものなのか、と圧倒されるばかり。江戸時代を象徴する名作が一堂に集められた貴重な機会、じっくり堪能したい。
そして展覧会の締めくくりは江戸の街! 大河ドラマ「べらぼう」の世界が堪能できます。 「耕書堂」のセットや、CGによる日本橋の花火も。ここは撮影OK、個人用SNSにアップOK。楽しんだあとはミュージアムショップで、コラボグッズのお買いものも忘れずに。
特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」
開催中~2025年6月15日(日)まで。
東京国立博物館 平成館(台東区上野公園13-9 東京国立博物館 内)
入場料一般(前売り券1,900円、当日券2,100円)
開館時間 9時30分〜17時00分(毎週金・土曜日、5月4日(日祝)、5日(月祝)は午後20時まで開館)※入館は閉館の30分前まで
https://tsutaju2025.jp/
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