【祇園】何度訪れても感動がある心躍る京都の名所とその周辺を歩く
撮影・福森クニヒロ 構成&文・大和まこ
ここにも立ち寄り。
ぎをん権兵衛
京の味を堪能する出汁香る一杯。
創業は昭和2(1927)年。南座の舞台に上がる役者から芸舞妓、旦那衆と広く愛されてきた老舗。厚削りと薄削りの宗田節、鯖節、いわし節、うるめいわし節に羅臼昆布を贅沢に使った濃い出汁が味の決め手。
炊かずに刻んだ揚げと九条葱と生姜をのせたきつねうどん(きざみ)1,100円や、朝じめの鶏肉を炊いた出汁で卵をとじた親子丼1,800円と、それぞれにファンがいるのも納得の味わい。
京都市東山区祇園町北側254
TEL.075・561・3350
営業時間:11時30分〜15時(14時40分LO)、17時〜20時(19時40分LO) 土・日曜、祝日11時30分〜20時(19時40分LO)
木曜休
京阪「祇園四条」駅より徒歩5分。
COFFEE Cattleya(コーヒー カトレヤ)
ハイカラな花街のセンスを今に。
祇園で80年にわたり愛されてきた喫茶店が、新たな店主を迎えスタイルを一新。とはいえイタリアから直輸入した大理石のカウンターや明治時代のステンドグラスなど、細部まで意匠を凝らした趣はそのままに。
本日のコーヒー680円は福岡『コーヒーカウンティ』のシングルオリジンの中煎りや深煎り、本日のケーキ650円はワインバー『ヴィオロン』製と、今の空気を纏った老舗の誕生だ。
京都市東山区祇園町北側284
TEL.なし
営業時間:11時〜18時
月・火曜休
京阪「祇園四条」駅より徒歩5分。
緙室 sen(かわむろ せん)
ミニマルさが引き出す革の魅力。
レザーデザイナーの千原けい子さんは、かつてイタリアで出合った革の手触りと職人の物語に惹かれ、革の世界の扉を開いた。以来、上質で希少な革を世界各地で手に入れ、職人と共に作品ともいえるアイテムに仕立ててきた。触れずとも上質さが伝わる革に魅了される空間だ。
茶箱バッグ9万1300円、希少な革を使ったもの(写真上・奥)は16万5000円。カーフ革の鮫小紋バッグ9万1300円(写真下)。
京都市東山区祇園町南側570・210 ZEN 2F
TEL.075・533・8144
営業時間:12時〜18時
月・火曜休
京阪「祇園四条」駅より徒歩5分。
『クロワッサン』1137号より
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