子どもたちの支持率ナンバーワン!ヨシタケシンスケさんの絵本の世界
撮影・鏑木希実子 構成&文・梅原加奈
絵本はコミュニケーションツールである、というのもヨシタケさんの大切な指針のひとつだという。
「自分もかこさとしさんの『からすのパンやさん』の、パンがずらっと並んだページが大好きで。子どもの頃『僕は今日はパンダパンがいいんだけど、おかあさんはどれにする?』と聞いていた。ひとりで本の世界に没頭できることも大事だし、誰かと一緒に楽しむことも大切。絵本は本だけで完結しない。自分だったらどう思うかな、どうするかしらと本の世界を飛び出して、子どもたちそれぞれの自分ごとになれたら大成功かなと思っています」
3月20日から、そんなヨシタケさんの頭の中がのぞけるユニークな展覧会『ヨシタケシンスケ展かもしれない たっぷり増量タイプ』が東京で開催中。
「絵本で描いたことを実際に体感できるような、体験展示のアイデアをいろいろ出しています。自分の体を使ったり、実際に遊んだりすることで楽しんでもらえたら。子どもだけでなく大人にも、ぜひ絵本から飛び出した世界をたっぷり味わってもらいたいです」
『ヨシタケシンスケ展かもしれない たっぷり増量タイプ』
3月20日(木・祝)〜6月3日(火)
@CREATIVE MUSEUM TOKYO
2022年、東京・世田谷文学館で開幕し、全国を巡回している『ヨシタケシンスケ展かもしれない』がスケールアップして東京凱旋。アイデアスケッチや原画を多数紹介するほか大型体験展示やオリジナルグッズも新登場する予定だ。
東京都中央区京橋1・7・1 TODA BUILDING 6階
TEL.050・5541・8600(ハローダイヤル) 10時(土・日・祝日9時)〜18時(金・土および5月4、5日は20時)
※最終入場は閉館の30分前まで。会期中無休 観覧料一般前売1,800円ほか。
『クロワッサン』1136号より
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