離れて暮らす介護が必要な親と意思疎通できるタブレット「TQタブレット」
イラストレーション・ジョン・ダノン 文・長谷川未緒
何かと制限が多い介護施設でも、親と直接つながれるのが安心
病気や怪我で入院したり、介護施設に入居したりすると、面会に制限があるなどして、会う機会が減る。そんなときこそ、本タブレットの出番だ。親側の操作は不要で、Wi-Fiがなくてもテレビ電話ができる。
「ユーザーの約半数が施設で利用されています。ある方は、喉の手術をして電話ではうまく話せなくなっていたけれど、タブレットを導入したことで顔を見てやりとりでき、家に帰りたいという意欲が湧いて退院できたと聞きました」(江部さん)
サポートが限られた施設では、「おやつ食べた?」などと、家族が日々声がけできることは大きい。親が話せない状態の場合も、スタッフに協力してもらいテーブルの上などにタブレットを置いてもらえば様子を見られる。親に施設に入居してもらうことへの不安から解放してくれる、介護生活の頼もしい味方だ。
親が何も操作をしなくても、簡単にテレビ電話ができる
親の様子が気になるときに顔を見て話せる、コミュニケーションに特化した本タブレット。
「タブレットを持つ親のほうでの細かい操作は不要なので、電子機器が苦手でも問題ありません。年齢を重ねて耳が遠くなると、電話で話すのは億劫に感じることもあるようですが、テレビ電話は視覚情報が加わることで対話の幅が広がり、双方が納得のいくコミュニケーションが取れるようになります」(江部さん)
親が離れて暮らす場合、毎日の薬の飲み忘れや食事をしたかどうか、夏場のエアコン利用など心配なことも多いが、「薬飲んだ?」「ごはん食べてる?」「エアコンつけてね」などと、様子を見ながらリマインドできる。また、医師や看護師による訪問診療時につなげば、直接説明を受けたりもできて便利。親の自立した生活を応援しつつ、自分の安心感も高まると評判だ。
タブレットは手元に届いたら、電源を入れるだけですぐに使える。3GBで17時間のテレビ通話が可能。親側から連絡したいときは、事前登録した最大10人まで通話リクエストができる。使い方がわからないときは、アプリからオペレーターにテレビ通話で相談できるので安心だ。タブレット代金5万5000円、月額4,400円(3GB)、初期登録料1万1000円。
問合せ先・TQコネクト
『クロワッサン』1134号より
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