資格に語学にITスキルーーいくつになっても学び続けたい!
イラストレーション・いいあい 文・吉川明子
資格は「新しい知識を得ることで、経験値の再活用もできる」
資格は、国家資格や公的資格、民間資格など、多岐にわたる。
「どんな資格も、どう活かすかは工夫次第。いかに自分のキャリアや個性と絡めて使えるかにかかっています」
資格取得にあたっては、(1)過去に経験があるジャンルの資格を取得する、(2)求人情報を見てニーズの高い資格を取得する、(3)未経験の資格に挑戦する、という3つの方向性があるという。
「(1)の場合、資格取得によって過去とのブランクを埋めることができます。昔、接客業をしていて、10年以上離れていても、売り場で高齢者や障害者をサポートするサービス介助士の資格を取れば、過去の経験と今の知識を掛け合わせてアピールできます」
「(2)は、その資格に合格する前でも、面接で『取得に向けて勉強中です』とアピールできますし、ニーズの高い仕事であれば、資格取得が仕事に直結します」
「(3)は、50代はまだまだ体力も気力もあります。自分がやってみたいことに挑戦できるラストチャンスになり得るのです」
資格、講座を探せるサイト
Udemy(ユーデミー)
知見をもつ人が個人で講座を開講し、「教えたい人(講師)」と「学びたい人(受講生)」がオンラインでつながるプラットフォーム。さまざまなジャンルのスキルを習得できる。
カフェトーク
「いつもの生活に世界のスパイスを」をコンセプトに、世界中の講師によるオンラインレッスンがSkypeとZoomで受講できるサービス。語学、ビジネスやIT系の学びなど多数あり。
BrushUP(ブラッシュアップ)学び
全国各地の資格を網羅し、6万7000件以上もの情報を掲載する資格情報サイト。ジャンル別、目的別、難易度別など多彩な検索方法があり、講座の資料も無料で請求できる。
学び直しインタビュー
青沼貴子(あおぬま・たかこ)さん 漫画家
1960年生まれ。夫、長男、長女の4人暮らし。最新刊は『マダム60 60代もいろいろある!』(竹書房)。
【ファイナンシャルプランナー 3級取得】
老後資金が不安で取得、知識は役に立ってます!
21歳で漫画家デビューして、ずっとマンガを描き続けてきました。数字が苦手で、経理は母や税理士に任せっきり。
でも、夫ともども自営業で老後が心配になってきたんです。娘からこの資格のことを教えてもらい、今後のことを考えて挑戦しようと決めたのは56歳の時のことでした。
独学でできる気がせず、3級取得のための8回コースに申し込み、1カ月間、週2で通いました。お金を払ってしまえば行くしかなく、授業に出ればプロがわかりやすく教えてくれるのでよかったです。
漫画家ですから締め切り直前の追い込みは慣れたもので、試験日が迫ってから、過去問題を集中して解き、一発で合格できました。
3級は仕事として使えるレベルではありませんが、社会保険や年金、金融資産の運用、税金関係、不動産や相続と勉強した内容は多岐にわたります。数字は嫌いだけど、お金には興味があるので、勉強に前向きに取り組めました。
合格後、老後資金をどうするか考える助けになりましたし、友人のお金の悩みにも多少なりともアドバイスできるようになりました。あと、税理士さんが言っていることもわかるようになりました(笑)。
ファイナンシャルプランナーは2級以上になると格段に難しくなるし、半年くらい学校に通わなくてはならないのですが、機会があればチャレンジしてみたいです。私の場合、知識が身についただけでなく、マンガのネタにもなり、一石二鳥でした!
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