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冬の不調を遠ざけてひと息つける山田奈美さんの手作りおやつ「あんこ巻き」

砂糖代わりにドライフルーツを使って炊いたあんこが主役。「小豆は解毒作用があり、日本では毎月1日と15日に定期的に食べる習慣が。小豆を炊くのも簡単なのでぜひ試してください」。お茶は、冬は緑茶より血行をよくして温めるほうじ茶を。

撮影・黒川ひろみ 文・小沢緑子 構成・中條裕子

[あんこ巻き]×[ほうじ茶]
[あんこ巻き]×[ほうじ茶]

材料(約2人分)
ドライフルーツあんこ 160g
春巻きの皮 2枚
片栗粉小さじ1(倍量の水で溶いておく)
米油など植物性油 適量

作り方
1. 春巻きの皮は対角線で半分に切る。
2. 切った辺の内側にドライフルーツあんこの1/4量をのせて包み、水溶き片栗粉で端を留める。同様にあと3個作る。
3. フライパンを中火にかけ、油を入れて2を並べ、全面焼き色がつくように転がしながら焼く。

ドライフルーツあんこの作り方

材料(作りやすい分量)
小豆 1合(150g)
デーツや干し柿
レーズンなどのドライフルーツ 120g
塩 ひとつまみ

作り方】
1. 小豆は洗ってざるにあげ、水気を切る。鍋にかぶるくらいの水とともに入れて中火にかける。
2. 沸騰して2~3分ほどしたらざるにあげて水気を切る(渋切り)。
3. 再び鍋に2と小豆がかぶるくらいの水を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にし、水が少なくなったら足しながら50分~1時間ほど炊く。
4. 小豆が小指と親指の2本でつぶせるくらい柔らかくなったら火を止め、細かく刻んだドライフルーツを加える。木べらでかき混ぜながら練り、好みの硬さになったら塩で味を調えて火を止める。

なじみのある身近な食材や調味料を使って、気軽に作れる和食薬膳レシピが人気の薬膳・発酵料理家の山田奈美さん。おやつも、いつも家で手作り。

「お菓子を自分で作るとなると敷居が高いと思うかもしれませんが、“混ぜて、固めたり焼くだけ”でもおいしく作れます」

今回は今の寒い時季に“体にうれしい”食材を使って、思い立ったらすぐに作れるような簡単おやつと、相性のいいお茶を教えてもらった。

「薬膳では冬は体を温めたり、『気(生命エネルギー)』を補い、巡らせることが、健康で過ごすための秘訣です。おやつも食養生のひとつ。体が元気になる食材を摂るよう心がけていれば、心身ともに不調を遠ざけて若々しさを保つことができます」

  • 山田奈美

    山田奈美 さん (やまだ・なみ)

    薬膳・発酵料理家

    神奈川・葉山のアトリエで和食薬膳教室、発酵教室などを開催。国際中医薬膳師でもある。『砂糖なしおやつ』など著書多数。

『クロワッサン』1133号より

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