冬の不調を遠ざけてひと息つける山田奈美さんの手作りおやつ「芋ようかん」
さつまいもを丸ごと芋ようかんに。「さつまいもは『気』を補う食材で、免疫力が低下しやすい冬に摂りたいもの。また、冬は『腎(腎臓)』も弱りやすい」。機能が弱まると老化が早まるので、お茶は腎を活性化させる働きを持つ黒豆茶を。
撮影・黒川ひろみ 文・小沢緑子 構成・中條裕子
材料(約4~5人分)
さつまいも 200g
水 100ml
塩 少々
みりん 大さじ2~(さつまいもの甘みによって調整)
粉寒天 2g
黒炒りごま 少々
作り方
1. さつまいもをアルミホイルで包んでオーブンで30分ほど焼き、焼き芋にする。皮をむいてすり鉢などでつぶす。
2. 鍋に水と寒天、みりん、塩を入れて中火にかけ、沸いたら弱火にして2~3分混ぜながら寒天を煮溶かす。
3. 1を鍋に加えて火を止め、ハンドミキサーでなめらかになるまで手早く混ぜる。
4. 水で濡らした器(バットや流し缶、保存容器など)に入れ、表面をへらなどで平らにならす。常温または冷蔵庫で固める。好みの大きさに切り分け、黒ごまを飾る。
なじみのある身近な食材や調味料を使って、気軽に作れる和食薬膳レシピが人気の薬膳・発酵料理家の山田奈美さん。おやつも、いつも家で手作り。
「お菓子を自分で作るとなると敷居が高いと思うかもしれませんが、“混ぜて、固めたり焼くだけ”でもおいしく作れます」
今回は今の寒い時季に“体にうれしい”食材を使って、思い立ったらすぐに作れるような簡単おやつと、相性のいいお茶を教えてもらった。
「薬膳では冬は体を温めたり、『気(生命エネルギー)』を補い、巡らせることが、健康で過ごすための秘訣です。おやつも食養生のひとつ。体が元気になる食材を摂るよう心がけていれば、心身ともに不調を遠ざけて若々しさを保つことができます」
『クロワッサン』1133号より
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