中野聡美さんと行く、伊勢神宮【内宮編】
全国に約8万社あるといわれる神社の代表的な存在である、伊勢神宮。人々の祈りの歴史を感じる境内を訪れ、自分も参拝することで得られる心の安らぎ、そして何かに見守られているような感覚に、何度でも足を運びたくなるはずだ。
撮影・黒川ひろみ イラストマップ・山里美紀子 文・長谷川未緒
訪れる際知っておきたい、伊勢参拝のルール。
外宮は左側、内宮は右側通行。
手水舎(てみずしゃ)の位置が外宮は左、内宮は右にあるためとも、正宮から遠い側を歩いて敬うためともいわれるが、参拝者の交通整理という合理的な理由もあるそう。外宮の火除(ひよけ)橋、内宮の宇治橋の手前に札があるので確認してから歩こう。
心身を清めるお手水の作法。
右手に柄杓を持ち、水をすくう(水は汲み足さないので多めに)。左手、右手の順に洗い清めたら、左手に水を受けて口をすすぐ。口をつけた左手を清め、柄杓を立てて残った水を柄に流し、柄杓を洗い清める。
拝礼は「二拝二拍手一拝」で。
ご神前に立ち、頭を下げて深くおじぎをする拝を2回。その後、両手のひらを胸の高さで合わせ、右手を少し下にずらして2回手を打ち合わせる。パンパンといい音がするように。指先を揃えてお祈りし、最後におじぎをする。
●外宮(豊受大神宮)
三重県伊勢市豊川町279
●内宮(皇大神宮)
三重県伊勢市宇治館町1
TEL.0596・24・1111(神宮司庁。平日9時~16時)
1~4月:5時~18時、5~8月:5時~19時、9月:5時~18時、10~12月:5時~17時 無休
『クロワッサン』1132号より
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