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さばと大根のチョリム【コウ静子さんの韓国薬膳の力で食養生を】

心身の調子を整えるために、食事を大切にする「薬食同源」の考えが広く浸透している韓国。日本でも取り入れられるレシピをお伝えします。

撮影・青木和義 文・singt

冷え、乾燥…不調を感じたら 韓国薬膳の力で食養生を。

「体と心はつながっているものなので、その時々の状態に適した食材や調理法を組み合わせた食事をとることを、韓国料理では特に大切にしています。

きょうだいで集まって子どもの頃の思い出話をする時にも、決まって盛り上がるのが、心を癒やし、元気をもらった家族との食事の思い出です」とコウ静子さん。「韓国特有のものだけでなく、日本にある身近な食材にも、心身の調子を整えるための作用がありますよ。自分の心身の変化に目を向けて、活力をくれる自然の恵みを取り入れながら、健やかな毎日を過ごしましょう」

[疲れに]さばと大根のチョリム

さばと大根のチョリム【コウ静子さんの韓国薬膳の力で食養生を】

チョリムとは、韓国語で「煮付け」のこと。大根をごま油で炒めて甘みを引き出しつつコクを加え、さばと一緒に煮て、ご飯が進む一皿に。「さばは気と血を補って体を温め、体力の回復に役立ちます。健康維持のために取り入れたい不飽和脂肪酸が豊富な点もポイントです。定番のさばのほか、ぶりや太刀魚、いわしなどに替えてもおいしく作れます」

【材料(2人分)】
さば(半身)1枚
大根 3cm
にら 1/4束
ごま油 大さじ1/2
粉唐辛子 大さじ1
A[酒 大さじ3 しょうゆ、みりん 各大さじ1と1/2]

【作り方】
1.大根は皮つきのまま厚さ6~7mmの半月切りにする。にらは長さ5~6cmに切る。さばは長さを半分に切る。
2.鍋にごま油を中火で熱して大根をさっと炒め、水600mlを加えて5分煮る。
3.さばとAを加え、粉唐辛子をふって6~7分煮る。にらを加えてさっと煮る。

  • コウ静子

    コウ静子 さん (こう・しずこ)

    料理研究家、国際中医薬膳師

    韓国の食やお茶の文化、しつらいを伝える教室を都内で主宰。母は料理研究家の李映林さん。Instagram:@kohshizuko

『クロワッサン』1129号より

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