【キャベツと豚肉の蒸し煮】川津幸子さんの片づけも楽々、大満足のワンプレート
撮影・黒川ひろみ スタイリング・矢口紀子 構成&文・板倉みきこ
ひとりでパパッと食べたいときや、家族の夜食にも大いに役立つ、手軽で便利な煮込みのワンプレート仕立て。
「省略できる段取りは大胆に引き算していますが、味に関わる部分は絶対死守(笑)。肉の旨みをしっかり出すために煮込む前に焼きつけるとか、調味料の使い方など、レシピに書かれていることは、ぜひ省略せずに行ってもらえたら」(川津幸子さん)
「さっと作ってすぐ食べてもいいですが、冷めてから温め直すとさらにおいしいんです。だから、今日はごはんにかけて、翌日はパスタに、などと組み合わせを変えて楽しんでもいいのでは」
ワインも進むフランスの家庭料理
肉とキャベツの滋味が溶け込んだ汁を、しっかり吸わせて食べられるよう、パンは斜めにカット。
【材料(2人分)】
豚肩ロース肉(塊)…350〜400g
キャベツ…250g
玉ねぎ…1/2個
にんにく…1かけ
白ワイン…1/2カップ
白ワイン酢…大さじ2
バター…大さじ1
サラダ油…大さじ1/2
塩、こしょう、砂糖、パン・ド・カンパーニュ…各適量
【作り方】
1. 豚肉は2cm厚さに切り、塩、こしょうをふる。
2. キャベツは一口大のざく切りにし、玉ねぎは薄切りにする。
3. 鍋にサラダ油を熱し、豚肉を入れて両面を香ばしく焼きつけ、取り出す。続けてバターを熱し、つぶしたにんにくをさっと炒めたら、玉ねぎを加えて、鍋についた茶色い旨みをこそげながら、5分ほど炒める。
4. 肉を戻し、白ワイン酢を加えて煮詰め、白ワインも加えたら、強火で煮立てたあと、キャベツを入れ、蓋をして15〜20分蒸し煮する。仕上げに、塩、こしょう、砂糖各少々で調味する。あればクローブを加えると香りがよい。器に盛り、パン・ド・カンパーニュを添える。
『クロワッサン』1129号より
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