カリフォルニア料理の美味しさを知り、全米から人が集まる注目のレストランも堪能。
写真・Max Whittaker、斎藤理子 文・斎藤理子
サンフランシスコからロサンゼルスまで、カリフォルニアのベストを楽しむリュクスな旅。
カリフォルニア料理の美味しさを知り、全米から人が集まる注目のレストランも堪能。
今やナパやソノマに並ぶ勢いのワインカントリーへ。カリフォルニアらしい広大なワイナリーでのティスティングはもちろん、名所旧跡や観光アトラクションが点在しているサン・ルイス・オピスポ・カウンティ(SLO)は見どころが満載。今回はレストランを中心に紹介します。
気持ち良いガーデンテラスで味わう、魅力的なカリフォルニア料理の数々。
雄大な崖が連なるサン・ルイス・オピスポ・カウンティの海岸線。その中程の崖の上にある『ラグド・ポイント・レストラン(Ragged Point restaurant)』は、気軽に美味しいカリフォルニア料理を楽しめる店として、カリフォルニアハイウェイ1号線ドライブの途中でぜひ立ち寄りたいレストランです。
全面ガラス張りの室内テーブルも素敵ですが、なんといってもおすすめは、カリフォルニアの陽光が降り注ぎ太平洋を望むことができる美しい庭での食事。時間をたっぷりととってくつろぎたい空間です。地元産の新鮮な食材を使い、脂を控えめに軽やかに仕上げたカリフォルニア料理は、どれを選んでもハズレなし。疲れていたら優しい味わいと多彩な野菜のサラダやタコス、お腹がペコペコならバーガーやステーキでしっかりと、と選択肢が色々とあるのも魅力です。
『ラグド・ポイント・レストラン』は、全室オーシャンビューの客室を備えたホテルや、エスプレッソバー、ベーカリーなどもあり、目的に応じた使い分けができます。ゆっくりとくつろぐのがベストだけど、時間がなければドライブの途中にここでコーヒーやスイーツを買って、ガーデンテラスで休憩するだけでも立ち寄る価値があります。
ラグド・ポイント・レストラン(Ragged Point Restaurant)
https://www.raggedpointinn.com/restaurant
ワインカウンティの中心地パソ・ロブレスで、極上のカリフォルニア・フレンチを体験。
ワインの街、パソ・ロブレスの中心地に2019年にオープンした『レ・プティ・カナイル(Les petites Canailles)』は、その味の素晴らしさで、今カリフォルニアで最も注目を集めているレストランのひとつです。オーナーシェフのジュリアン・アセオさんはフランス南西部リボルヌ出身。ワイン醸造家の父親と共にパソ・ロブレスに移住し、父親はこの地域でも著名なワインメーカーの先駆者となりました。
アセオシェフは16歳でボルドーに渡り、料理修行をスタート。数々の名レストランで研鑽を積み、ジョエル・ロブションのスーシェフなどを勤めたのち帰米。さらにキャリアを積むうちに、故郷のパソ・ロブレスで自身のレストランを開くことを決意したそうです。星はまだないものの、ミシュランガイドの掲載店として数々のメディアに取り上げられるまでになりました。
フランス料理をベースに、カリフォルニア料理の軽やかさを取り入れたジュリアンシェフの料理。味わい深いのに軽やかなソースで素材の良さが引き立ち、美味な一皿に仕立てられます。メニューは5皿のおまかせコースとアラカルトですが、初めてならぜひ “Trust Us(私たちを信頼して)” と名t付けられたおまかせを。その名の通り、シェフの自信作が次々と登場する “信頼できる” コースです。どの料理も、きちんとした修行に裏付けされた確かな技術と食材に対するセンスの良さが際立ち、シェフの実力を堪能できて満ち足りた気持ちになります。
レ・プティ・カナイル(Les petites Canailles)
https://www.lpcrestaurant.com
満ち足りた1日の最後を飾る、宝石箱のような光の屋外芸術。
サン・ルイス・オピスポ・カウンティのワイナリーやレストランを堪能した1日の最後におすすめなのが、パソ・ロブレスの丘にある『センソリオ(Sensorio)』という、光の没入型屋外芸術です。最初に出迎えてくれるのは、世界的アーティストのブルース・マンロによる、光ファイバーで輝く10万個以上の球体が丘を埋め尽くす「光のフィールド(Field of Light)」です。溢れるような光の中の遊歩道を歩いていると、幻想的な雰囲気に溶け込んでいくような気分に。別世界が体験できます。
展示は7種類あり、道順に従って歩いていけばすべてが見学できるようになっています。
アーティスト集団HYBYCOZOによる「ディメンション(DEMENSION)」は、心地よい音楽とのコラボと共に、金属彫刻の中に仕込まれた光ファイバーがさまざまな影やパターンを生み出す視聴覚体験。自分の影すらも芸術作品の一部になり、不思議な感覚におそわれます。
センソリオ(Sensorio)
https://sensoriopaso.com
【協力】
カリフォルニア観光局
Visit California
https://www.visitcalifornia.com/jp/
サン・ルイス・オビスポ観光局
Visit SLO CAL
https://www.slocal.com
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