パッと手が動き、気持ちよくはかどる仕組みを実践中。【大木聖美さんのキレイが続く掃除術。】
撮影・小川朋央 文・薄葉亜希子
パッと手が動き、気持ちよくはかどる仕組みを実践中。
郊外の一軒家で夫と、22歳、19歳の息子と暮らす、整理収納アドバイザーの大木聖美さん。2階はLDKと息子たちの部屋、1階は寝室とバスルームという造り。天井が高く、広々とした空間は心地いいものの、掃除が大変なのでは?と思いきや、「完璧を目指さなくていいと思うんです」と、にっこり。
「生活しているのだから汚れて当然。ホコリや汚れを見つけたら、すぐ手を動かすだけ。ため込まなければ大掃除も要りません。簡単にできる仕組みを考えるのが好きですね」
そんな大木さんの掃除術には、手軽でやる気も出てくる工夫がいっぱい。ひとつは、やっておくと後がラクになるゆるルーティン。
「月初めとだけ決めておき、スポンジ交換や食洗機の手入れなど忘れがちな家事を先回り。汚れがたまりにくくなり快適です」
ほかにも気候のいい秋のクローゼット点検、家族も自然と掃除するようになる収納、ワクワクする愛用グッズ。楽しそうに話す様子からは、掃除は部屋だけでなく気持ちも爽やかにしてくれる、と改めて実感。
「無理せずに家族も巻き込みながら。家を建てて20年、愛着がどんどん増しています」
苦にならない時期にできる範囲で、ゆるくルーティン。
(大木さんの月1ルーティン)
歯ブラシ交換
キッチンのスポンジ交換
掃除機の紙パック交換
洗濯槽の掃除
食洗機の掃除…など
椅子の脚裏フェルトは定期的に替える習慣。
いつの間にかずれてホコリや髪の毛が密着。大木さんは忘れないよう月初にルーティン化している。「〈無印良品〉のものは目盛付きで便利」
無心になってせっせと。月に一度は玄関ドアも。
水で濡らしたマイクロファイバークロスで玄関の鏡やドアノブ、小窓まで手際よく。リズムよく一気に拭き上げると気分も爽快!
秋の涼しい風を通し、すみずみをチェック。
衣替えと一緒にクローゼットの中を丁寧に掃除し、服を入れ替えながらハンガーを水拭き。「ついでにやるので億劫には感じません」
家族にわかりやすく、すぐ取れるところに掃除道具を置く。
高い位置にセットし、最後の人が掃除する。
壁に取り付けたバーに掃除道具を一式まとめて。「最後に出る人が掃除するルール。上のほうにあるので入浴中も気にならないです」
リビングの入り口、家族の動線にスタンバイ。
掃除機、モップ、ワイパーをまとめた大木家の掃除ステーション。動線上にあり「子どもたちも自分で掃除する習慣が身につきました」。
ひと目でわかる工夫ですぐにやる、を促して。
道具を探す時間は億劫になる要因。そこでシンク下にひとまとめ。ゴミ袋は書類ホルダーにかけて、1枚ずつ取り出しやすいよう工夫。
お気に入りの道具があれば楽しくなる。
真っ白なワイパーでホコリを即、キャッチ。
類似商品が多い中、〈ウェーブ ハンディワイパー〉はホコリを絡め取るパワーと見た目のよさに惹かれて長く愛用。高い所もラクに届く。
床や窓、ベランダまで。回転モップが頼れる!
くるくる回るモップで磨いた後の美しさにやみつき。「〈CCP〉のモップはパッドやブラシが数種類。家じゅうあらゆる場所に使います」
ポンと置いてもサマになるデザイン。
「皮脂汚れにも強く、ベタつきもサッパリ」。家具や小物類の汚れは〈ジェームズ マーティン〉のアルコールスプレーをフル活用。
大活躍! 〈無印良品〉の3種のナチュラル洗剤。
クエン酸は水アカ、重曹はなべのこげつきと油汚れ、過炭酸ナトリウムはつけ置き漂白に。環境にも手肌にもやさしい洗剤を選択。
スウェーデン生まれのセルロースのふきん。
拭き跡が残りやすいステンレスキッチンもピカピカになる〈エコンフォートハウス〉のスポンジワイプ。吸水性も速乾性もよく重宝。
汚れたらやる。 余計なことを考えない!
トイレの汚れは後回しにせず、即!
トイレットペーパーに洗剤を吹きつけて拭くだけの簡単掃除で、汚れを見つけたらその都度。洗剤は手に取りやすい位置に置いておく。
セスキ炭酸水で油汚れをため込まない。
レンジまわりの油膜状の汚れは放置しないのがいちばん。セスキ炭酸ソーダを水に溶かしてスプレーボトルに入れ、常にキッチンに。
洗面台はモノを置かない。汚れにくさの秘訣。
乾いた洗濯物をたたむスペースとして洗面台を空けておき、掃除しやすく汚れにくい状態に。「片づけるのもスムーズで一石二鳥です」
『クロワッサン』1128号より
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