子どもに手を上げることをどう考えますか?【林家たい平師匠とふなっしーのお悩み相談室】
撮影・青木和義 文・嶌 陽子 構成・堀越和幸
【お悩み】
公園で大声を出して子どもを叱っているお母さんを見ました。小学2年生くらいの男の子がべそをかいていました。しつけと称して、叩くどころか今は怒鳴ることも社会的にはアウトだとは思うのですが、我が身を振り返れば親にパシッと手や尻を叩かれるくらいはしょっちゅうで、それで覚えたことも少なからずあるような……。子どもに手を上げることの功罪について、おふたりはどう考えますか?(50代・家事代行)
ふなっしー(以下、ふ) 難しい問題なっしな〜。ふなっしーが子どもの頃は、父梨に手を上げられたこともあったなっし。
たいっしー(以下、た)そうなんだ。どれくらいの頻度で?
ふ ごくごくたまに、ものすごく悪いことをした時だけなっし。昭和の親って怖かったなっし〜。それに対する恨みは全くなくて、むしろ感謝してるなっし。でもまあ、基本的に暴力はよくないなっしな。
た 何かを教えようとしてやっているのか、自分のイライラをぶつけようとしているのか、そこは常に意識したほうがいいよね。
ふ 単にイライラをぶつけてたら、子どもも怖がって自分の本当の気持ちを話してくれなくなったりするかもしれないなっし。
た もし本当に教えたいことがあったとしても、大きな声を出した時点で子どもの耳にはシャッターが下りちゃう気がする。
ふ 確かにそれはあるだろうなっしな。
た 僕も昔は上から目線で子どもに接するのが親の仕事だと思ってたけど、ある時から考えを変えたんだ。たとえばブランコに並んで座ったり、成長してからは車に並んで座って話をすると、関係が横並びのようになって子どもも耳を閉ざさないんだよ。
ふ 子どもを自分の思いどおりにしようと思うからうまくいかないんだろうなっしな。
た 子どもじゃなくて自分とは別の「人」だと思う、それをまず前提にしたいよね。
【たいっしー&ふなっしーにあなたのお悩みぶつけよう!】
『クロワッサン』1112号より