整理収納アドバイザーの肩書きを持つ夏目あや子さんは、DIYの達人主婦でもある。もともと編み物が好きで、15年前に参加したハンドメイドフェスタでブースの什器を手作りしたのがきっかけだった。
「やってみると意外にできた。それでハマってしまって、12年前に現在の一軒家に引っ越してからは、壁を塗ったり、ドアをリメイクしたり、ちょこちょこといじりながら現在に至ってます」
家は実際に住んでみないと様子がわからない。それにーー。
「私はモノを探すのが下手なのか、こんなところにこんなものがあるといいな、というのがなかなか見つけられない。ならば自分で作ってしまおうと」
郊外にある自然豊かな家の前にはゆったりとした川が流れている。夏はいいが冬は寒い。それなら自分で内窓を作ってしまおう。部屋の一角には柱を立てて衝立を渡し、片側が夏目さんのカフェスペース、反対側には三女の収納スペースを作った。どこにも売っていない、あったらいいなと思うもの。
「時間の経過によっても家に必要なものは変わってくる。そうやってDIYで移ろっていく、この家が好きです」