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ライター、喫茶写真家の川口葉子さんが手みやげに推薦!『十五六焼菓子店』の「焼き菓子」

撮影・青木和義 文・辻さゆり

「食感の魔術師」が手がける、伝説のカフェの焼き菓子。

写真は左から時計回りに「檸檬ミルクパウンドケーキ」508円、「黒糖パウンドケーキ」432円、「黒糖スコーン」303円、「ビスクッキィ(醤油大納言胡桃)」486円。月2回程度「十五六BOX」を通信販売。
写真は左から時計回りに「檸檬ミルクパウンドケーキ」508円、「黒糖パウンドケーキ」432円、「黒糖スコーン」303円、「ビスクッキィ(醤油大納言胡桃)」486円。月2回程度「十五六BOX」を通信販売。

カフェやコーヒーをこよなく愛する川口葉子さんお薦めの手みやげは、東京・日野市にある『十五六(ところ)』の焼き菓子だ。

以前、三軒茶屋にあったエスプレッソと茶道を融合させた伝説の店『tocoro cafe』が、焼き菓子専門店として’21年に再オープン。手みやげには、川口さんが初めて三軒茶屋の店に行った時、コーヒーとの完璧な相性に感銘を受けた黒糖パウンドを持って行くことが多いそうだ。

「気の置けない友人宅へは、アイスクリームも一緒に買って行きます。三軒茶屋の店で出てきた時と同じように、パウンドケーキの上にアイスクリームをのせてデザート仕立てにするんです。そうすると、アイスクリームがかかっているところが次第にしっとりとして食感の変化を楽しめる。
三軒茶屋時代に行きたかったけれどチャンスを逃してしまったと嘆いている方も多いので、これで『十五六』の味を知ってくださいという思いを込めてお持ちしています」

川口さんは、店主の上村雅一さんを「食感の魔術師」と称している。

「しっとりしているけれど、ねっとりしない。ふわっとしているけど、頼りないほどではない。何もかもがちょうどいいんです。私はザクザクしたものや、ガリガリした食感も好きで、ビスクッキィや黒糖スコーンはまさにストライクという感じ。私だけの楽しみかもしれませんが、黒糖スコーンは半解凍で食べるとガリッとした食感がさらに強調されるんです」

店の営業日は、ほぼ週に1日。最寄り駅からも距離があるが、丁寧な接客が評判で訪れる人が後を絶たない。

「味もさることながら、そのおもてなしぶりでファンになったという方もいらっしゃると思います。手みやげで迷った時は、ぜひ上村さんに相談してみてください。きっととても細かく、的確なアドバイスをしてくれると思いますよ」

ライター、喫茶写真家の川口葉子さんが手みやげに推薦!『十五六焼菓子店』の「焼き菓子」

●十五六焼菓子店(ところやきがしてん)
東京都日野市多摩平5・9・9 
営業時間:週1回程度(土曜か日曜)、13〜18時(売り切れ次第閉店)。

https://tocoro-cafe.tumblr.com
Instagram:@tocoro_cafe

  • 川口葉子

    川口葉子 さん (かわぐち・ようこ )

    ライター、喫茶写真家

    雑誌やwebなどでカフェやコーヒー特集の企画監修や執筆を行う。『喫茶人かく語りき』(実業之日本社)、『金沢 古民家カフェ日和』(世界文化社)など著書多数。2024年2月に東京の喫茶店の本を出版予定。

『クロワッサン』1106号より

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