まひろ(吉高由里子)の成人式……「裳着の儀式!『あさきゆめみし』、『源氏物語』で読んだやつ!」と大喜びできる場面が今回は冒頭で登場した。
画面に大きく映し出された白いスカート状のものが「裳」で、それを腰に結びつける「腰結(こしゆい)の役」を藤原宣孝(佐々木蔵之介)が務めている。
成人する女性にとって重要な役・腰結。それを宣孝が……ドラマ内での父・為時(岸谷五朗)と彼の関係からすると頼むだろうなと頷きつつ、今後の展開を思うとドキッとした。これは来週以降のお楽しみだ。
「父上にどうせよと言いたいのだ」
ミチカネについて知らぬ存ぜぬを貫いてはいるが、事情は全てわかっている。年若い娘の生意気な言葉にニコニコ顔を崩さない余裕ある大人の男から一転、じわりと圧をかける宣孝の迫力は、ほんの短い時間なのに強烈だ。佐々木蔵之介の本領発揮というべきか。