くらし

願いを叶える後押しをいただこう、龍神専門家に聞く龍のゆかりの神社4。

2024年の願いごとはなんですか? 神社風土史家の大杉日香理さんに、特にお詣りするとよい神社を聞きました。
  • 文・松本あかね

[長野]諏訪大社 上社前宮(かみしゃまえみや)

右上・諏訪湖の周辺に4つのお社を持つ諏訪大社。中でも御神体(おんばしらさい)として守屋山を祀る上社前宮は山そのものに祈りを捧げる信仰の古い形を残す。写真は拝殿。右下・7年に1度行われる御柱祭。その際に披露される龍神の舞。左・寒暖差によって凍った湖面が割れて盛り上がる現象、「御神渡り」。

凍った湖の上を龍神が走る「御神渡(おみわた)り」は圧巻。古くからの龍神信仰の地。

諏訪湖の風物詩「御神渡り」。古来、この現象から気象を分析、その年の農作物の取れ高を記録してきたことからも窺えるように、水・風を司る龍神と「収穫」の結びつきは深いもの。龍神信仰で知られる諏訪大社へ参拝し「実り」「収穫」の後押しをいただきましょう。

諏訪大社 上社前宮
長野県茅野市宮川2030
TEL.0266・72・1606
https://suwataisha.or.jp

お楽しみはこれ!諏訪大社の全4社を巡る無料バスつき。

「寛ぎの諏訪の湯宿萃sui-諏訪湖」
長野県諏訪市 湖岸通り2・5・27 
TEL.0266・58・3434 2名1室時4万700円~

諏訪湖畔に佇む全8室の温泉宿。展望露天風呂からの眺め(左写真)は諏訪湖と湯船がひと続きになったよう。1日2便、諏訪大社4社を巡る参拝バスを運行(年末年始を除く)。

[奈良]春日大社

御蓋山(みかさやま)から流れる川のそばに龍神を祀る「龍王社」が再建されたばかり。

奈良時代、藤原氏に創建された春日大社。境内を流れる水谷川には神域・御蓋山に住まう龍の力が宿るとされ、2018年には龍王大神を祀る龍王社が再建。栄華を極めた藤原氏の氏神にあやかり「土台を盤石に」。勢いを落とさず、継続する力を祈念しましょう。

春日大社
奈良県奈良市春日野町160
TEL.0742・22・7788
https://www.kasugataisha.or.jp

右・2024年1月11日から境内の龍神ゆかりの社を巡る「春日五大龍神めぐり」(初穂料1、200円)がスタート。申し込みは春日大社内の夫婦大国社まで。左上・春日大社中門。奥に御本殿(国宝)が鎮座する。撮影・桑原英文 左下・飛火野(とびひの)から御蓋山を望む。神の使いとされる鹿がのんびり草を食む姿も。撮影・首藤光一/アフロ
神様のお使い、鹿にも会える!
お楽しみはこれ!万葉粥 1,100円

『春日荷(にない)茶屋』 
春日大社境内  TEL.0742・27・2718 10時30分~16時 不定休

境内にあるお茶屋では、万葉集にちなんだ旬の野菜などを添えた月替わりのお粥がいただける。1月は七草粥。春日大社の祝膳にも使われたウイキョウ入り。

[愛媛]大山祇(おおやまづみ)神社

瀬戸内海を走るしまなみ海道は龍の道。樹齢2600年の大楠からパワーをもらおう。

しまなみ海道の中ほど、大三島に鎮座する大山祇神社は、山の神であるとともに海の神でもあります。伝承では龍の体になぞらえられてきた島々が橋で結ばれパワーアップ。次の扉を開く「突破力」と後戻りしない「着実さ」のエネルギーを龍神様から受け取って。

大山祇神社
愛媛県今治市大三島町宮浦3327
TEL.0897・82・0032
https://oomishimagu.jp

右上・大山祇神社は山の神大山積神(おおやまづみのかみ)を祀る総本社。右下・御神木の大楠は圧巻の存在感。境内には大小数百本の楠が。左・しまなみ海道は島々を7つの橋で結ぶ。イザナギとイザナミの国生みの神話を思わせる幻想的な風景。写真は大島と今治市の間に架かる来島海峡大橋。
おみやげはこれ! 因島はっさくピール(15g) 194円。名産・八朔を使った甘酸っぱいおやつ。

しまなみお菓子工房
販売店:『新尾道駅ええもんや』 広島県尾道市栗原町9381・4 JR新尾道駅構内 TEL.0848・25・3880 営業時間:7時30分~19時45分 不定休
https://www.shimanami-okashi.com

因島発祥の八朔を使ったはっさくピールは甘酸っぱさに爽やかな苦味があとを引き、美味。

[宮崎]青島神社

海を横切る橋を渡って行く、亜熱帯植物が守る竜宮城のような聖地。

豊玉姫を祭神とする龍神と縁の深い神社。鎮守の森は最北限の亜熱帯性植物群落として、特別天然記念物に指定されています。こうした唯一無二の希少性を備える場にお参りすることで「自分の中の希少価値」を輝かせるスイッチをオン。「本気の夢」を叶えたい人に。

青島神社
宮崎県宮崎市青島2・13・1
 TEL.0985・65・1262
9時~17時

右・宮崎市内の日南海岸から徒歩で渡れる周囲1.5kmほどの小さな島、青島。「鬼の洗濯板」と呼ばれる奇岩に囲まれ「宮崎のモンサンミッシェル」とも!? 左上・ビロウジュをはじめ亜熱帯植物の生い繁る境内は南国情緒が漂う。左下・手水舎には立派な龍の姿も。辰年にちなむ土鈴を授与中。
土鈴 1,500円
おみやげはこれ!日向灘沖の塩入りでさっぱりした甘さ。青島屋 あおしまショコラ(6個入) 980円

青島屋
宮崎県宮崎市青島2・12・1 TEL.0985・65・8053 営業時間:9時~17時 無休

ガナッシュを包んだ一口サイズのガトーショコラ。青島神社の参道入り口にある『青島屋』と「ANA ホリデイ・インリゾート宮崎」の売店でのみ販売。

大杉日香理

大杉日香理 さん (おおすぎ・ひかり)

神社風土史家、ビジネスコーチ

全国延べ2万社の神社を参拝。神社風土史を通じ、個人の可能性の生かし方を伝授。神社で行うアクティブラーニング「神旅ʀ」は延べ1万名以上を動員。新刊『龍の後押しでお金と幸運を受け取る』(三笠書房)。https://atea.jp

『クロワッサン』1108号より

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