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災害時の避難場所、家族と落ち合う場所は細かく決めよう。

各地で防災セミナーを開催しているNPO法人プラス・アーツの小倉丈佳さんに、押さえておくべき防災の知恵を聞きました。

撮影・三東サイ イラストレーション・山口正児 文・一澤ひらり

災害時の避難場所、家族と落ち合う場所は細かく決めよう。

家族がバラバラで被災した場合、集合場所で迷わずに早く会うためにはどうすればいいのか。

「避難場所になっている近隣の小中学校に集合する、というところまでは決めている人が多いと思いますが、会えなかったという話を被災者の方からよく聞きます。学校にはいろいろな場所に避難スペースがあるだけでなく、人でごった返していて、どこに家族がいるのかわからず、探し回っても見つからなくて困ったそうです。そうならないためには、体育館の正面入り口前とか、具体的な場所をきちんと決めておくことで、家族が迷わず集合できます。これは熊本地震の被災者の方からの実体験に基づくアドバイスです」

こうしたことも含めて、被災時の家族ルールは命を守るベースになるので、とことん話し合って決めておく。

「避難場所の確認もしてください。地震と風水害では避難場所が違う場合があるからです。川の近くにある場合は風水害時の避難場所にはなりません。ハザードマップをよく見て、チェックしておくことが大切です」

  • 小倉丈佳

    小倉丈佳 さん (おぐら・たけよし)

    NPO法人プラス・アーツ 東京事務所長

    子どもも大人も楽しく学べる防災をモットーに、各地で防災セミナーを開催。誰もが夢中になれる防災の実現に邁進する。

『クロワッサン』1100号より

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