花の廃棄(ロスフラワー)を救う、専門家の仕事に注目!
撮影・青木和義、小川朋央、黒川ひろみ 構成&文・堀越和幸
ロスフラワーとはまだ美しいのに廃棄されてしまう花のこと。生産者の段階なら規格外だったり、市場やお店であれば売れ残りだったり。イベント会場であれば、催事後の廃棄がそれにあたる。
「あらゆる場面で生まれるそうした花に、新たな命を吹き込むのが私たちの仕事です」と語るのは、フラワーサイクリストの髙橋響さん。フラワーサイクルのサイクルは“リサイクル”ではなく“アップサイクル”なのだそう。
「単なる再利用ではなく新たな価値を一つ付けて世に送り出すので、私たちはそう称しています」
具体的にはドライフラワーにして店舗を飾りつける、樹脂の中に閉じ込めアクセサリーにする、などの作業だ。
「手の込んだことでなくとも、花びらをアロマポットに飾るとか、押し花を作るなどであれば誰にでもできますよね。せっかくの花は最後まで楽しみ切る、その気持ちを大切にしたいです」
『クロワッサン』1092号より