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金工作家の竹俣勇壱さんが手みやげに推薦!「松葉屋」の「月よみ山路 比咩(ひめ)くるみ」

撮影・黒川ひろみ 文・辻さゆり

麹味噌が胡桃の風味を引き立てる、神社への奉納菓子。

「比咩くるみ」は一棹750円。保存料不使用。小松空港や金沢駅でも販売。通信販売もあり、名物の「栗むし羊羹」との詰め合わせ(1,700円〜)も可能。
「比咩くるみ」は一棹750円。保存料不使用。小松空港や金沢駅でも販売。通信販売もあり、名物の「栗むし羊羹」との詰め合わせ(1,700円〜)も可能。

金沢市にアトリエ兼ショップを構え、ジュエリーやカトラリーなどを製作している金工作家・竹俣勇壱さん。他県に行く際によく買う地元の手みやげが『松葉屋』の「月よみ山路 比咩くるみ」だ。

「僕の友人の実家が松葉屋さんで、たまたまいただいて食べてみたらおいしかった。松葉屋さんは『栗むし羊羹』が有名ですが、『比咩くるみ』は売る店が限られているから知っている人が少ないんです」

「比咩くるみ」は加賀一の宮の白山比咩神社へ奉納されている品で、手作りにこだわり、一棹ずつ竹の皮に包んで蒸し上げられる。隠し味に麹味噌が使われており、口に入れると程よい甘味と、胡桃の香ばしさがいっぱいに広がる。

「甘いものはあまり食べないのですが、これはバランスがいい。薄く切って食べるのがおすすめです。僕はお煎茶と一緒にいただきますが、友人の話では、クリームチーズをのせてウイスキーのお供にしている人もいるそうです」

竹俣さんが作るカトラリーも一つ一つ手作りされるため量産はできない。この羊羹を食べる時にも、自身が過去に製作したカトラリーを使っているという。

食に関連した道具を作ってきた竹俣さんだが、デザイナーの猿山修さんと共に、3年前から食以外の日用品も作っている。

「僕のカトラリーを使ってくれている人のインスタグラムを見ていて、テーブル以外の空間にどんなものが使われているかが気になって。最近はトイレットペーパーホルダーや、スイッチカバー、ティッシュケースなどを作って、僕の店や猿山さんのウェブサイトで販売しています」

ジュエリーやカトラリーから、空間に寄り添う日用品まで。さらには、キッチンを手がけるなど、作品の幅をどんどん広げている竹俣さん。変わらない「ものづくり」の姿勢から、今後どんなものが生まれるのか楽しみだ。

金工作家の竹俣勇壱さんが手みやげに推薦!「松葉屋」の「月よみ山路 比咩(ひめ)くるみ」

●松葉屋(まつばや)
石川県小松市大文字町69 
TEL.0761・22・0120 
営業時間:月・火・木〜土曜は9時〜18時、水・日曜・祝日は9時〜16時、無休(年始を除く)。
http://www.matsubaya.jp

  • 竹俣勇壱

    竹俣勇壱 さん (たけまた・ゆういち )

    金工作家

    1975年、金沢市生まれ。彫金を学び2002年に独立。’04年アトリエ兼ショップ『KiKU』を、’12年『sayuu』、’18年『tayo』(要予約)をオープン。作品は「ギュメレイアウトスタジオ」のウェブサイトでも販売。

『クロワッサン』1088号より

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