「角の成り立ちは本当に多様です。皮膚や毛が硬くなったり、頭蓋骨が伸びたり。進化の過程で道が一本しかなかったわけではなく、いろんな選択肢があって。どれも間違いではなく、どれでも正解。それぞれの動物が長い進化の過程を経て、今では違う道を歩んできた角ができているという感じ」
一見同じように見えて実は別の進化の過程を経てきた、というものは実際に多いのだという。動物たちの角は生えている場所だけでなく、進化も働きも全く異なるものだったというのは驚きだ。
「『一つのものだけ見ていても、そのものについて全部はわからない』ということが、研究を通じて知ったこと。見比べて初めて、動物の体の形の意味や進化についてわかってくる。なので、今回はいろんな動物を登場させています」