服飾ディレクターの岡本敬子さんの暮らしに欠かせない愛用品。
撮影・青木和義 構成&文・中條裕子
自分なりの好きを追求して残ってきたものたちが私の定番。
「もの選びはインスピレーションに頼ることが多いですね」と、岡本敬子さん。
これまでの買い物の経験から、いつの間にか自分の“好きな形”が決まってきた。
たとえば、洋服ならモノトーンで揃えてさし色に赤を利かせるというのも、そのひとつ。他人から見てどうこうよりも、自分の好きなもの、それが定番として残ってきたのだという。世間一般でいう定番ではなく、固まりすぎず自由に自分なりの“好き”を追求して見つけたものたちだ。
「自分が使ってよかったものを親しい人に贈ることも多いですね。『プレイマウンテン』は、ちょっとしたものを探すのにぴったりなお店です」
まる工芸のオーバルボックス
インテリアとしても風景にしっくり馴染む、木製のボックスを贈る。
飛騨高山の木工芸職人の手による、表面がオイル仕上げされたシェーカーボックス。使い込むほど木の表情が変わっていくのも楽しみ。「私は裁縫道具などの小物入れにしています。友人へのプレゼントにすることも」。
ホースブランケットリサーチのブランケット
次にもし買うならこれ!肉厚ブランケット狙いです。
「定期的に店内をチェックしていますが、ずっと気になっているのがこのブランケット。元はアウトドア用だということもあり、しっかりした作り」。肉厚ながら軽量さも兼ね備え、目の詰まったブランケットは、ウール100%で国内生産。
ヒムカシの靴下
締め付けもなくて、履き心地抜群の靴下はなくてはならないもの。
医療サポーターをヒントに作られた靴下。ヘムの部分にゴムがないため、締め付けずにフィット感がよく、血行も妨げないのでむくまない。
「入荷するとまとめて買っています。今日も実はこちらの赤い靴下を履いています」。
リバーシブルで、表と裏で履き心地や温かさ、摩擦耐久度も異なる仕様。
「家具などのインテリアも多くある中で、ルームスプレーや香木など、ちょっとしたプチギフトも見つかります」。一点もののオブジェや工芸品なども揃う。
●プレイマウンテン
東京都渋谷区千駄ヶ谷3・52・5 #105
TEL.03・5775・6747
営業時間:12時〜18時 月曜休
ナナデェコールのうすふわシルク タンクトップ、腹巻き
さらりとした肌触りで、オールシーズン快適。
「心もとない薄さに見えて、とにかく暖かい。お腹は意外と冷えるので長さもしっかりある腹巻きは大切なアイテム。インナーとして活躍してくれるタンクトップともども季節を問わず手放せません」。細い番手のシルクの糸でごく薄く編み上げた。
柳宗理のステンレスボウル
小さいサイズが意外と便利、何種か揃えたい定番ボウル。
「大きいサイズでサラダを和えたり、小さなもので浅漬けを作ったり卵を溶いたり。スタッキングもできて本当に便利」。永遠の定番の中でも、使いやすいこちらの3サイズを愛用。ほかに23cm、27cmと大きいものも揃うので用途に合わせて。
ローのヴィーガンフレグランス キャンドル(左)、ルームスプレー(右)
ほんのシュッとひと吹きで癒やされるルームスプレー。
「一年を通して好きな香りは、さわやかなもの。けれど、秋冬にかけては、スモーキーな感じを選ぶことが多い」。
ダンスコのスニーカー〈PACE〉
日課のウォーキングにも街歩きにも、しっくり。
「クッション性の高い厚めのソールに、ふわふわのフットベッドで歩きやすい。日課のウォーキングの際には必ず履いていますが、どこまでも歩けてしまう」。
写真は、街歩きのコーディネート。さし色の赤を利かせた、いつものモノトーンベースにもスニーカーがぴったりはまる。
『クロワッサン』1080号より
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