「捨てる判断」の先延ばしをしていませんか?【編集部こぼれ話】
SDGs的な価値観が、いまとても重要なこととして取り上げられることが多いですよね。いわゆる「捨てる」という行動が、罪悪感に結びつくこともしばしば。
けれど、曖昧な思いを残したまま、使わなくなった数々のモノを家の中に「死蔵」させることにも意味がないような気がします。 実は「捨てたい!」。
この号では、そんな心の声に耳を傾けることから始めます。 巻頭ページでは、「断捨離」の生みの親、やましたひでこさんと、「実家じまい」を完了させたタレントの松本明子さんにご登場いただきました。
松本さんはもともと「捨てられない性格」なのだそう。香川のご実家(空き家)の維持に25年、1800万円もの費用がかかったという苦い経験をもとに、片付けのプロと本音で向き合ってもらいました。
「住まいの中の使わないガラクタを、私は“生活の残骸”と申し上げているんです」と、やましたさんの先制パンチ!?から対談はスタート。カビが生えているものは“ミイラ”、腐ったものは“腐乱死体”のようなもの、という強烈な言葉に、松本さんも絶句。
そんな中、松本さんが小学校時代に使っていた「リコーダー(縦笛)と彫刻刀」を東京に持って帰ってきた、というエピソードにはスタッフ一同も大爆笑。
「ご実家からまた使わないゴミを持って帰ってきたのと一緒ですよ」と、やましたさん。 そのモノだけを見るのではなくて、自分とモノとの関係を見ることが大事、とのこと。時間の経過とともにモノとの関係は変わってゆく。でもそれに気がつかないから、「リコーダーと彫刻刀」は残っているんですよ、と。
まずは捨てるかどうかの最初の判断を「保留」しないこと。「いつか使うから」「人にあげられるかも」「もったいないから」と捨てることを保留すればするほど、モノはどんどん家の中に溜まってゆく。ミニマリストになる必要はないけれど、新しくモノが入ってきたら「出す」という、家の中の新陳代謝を上げることも重要とのこと。
対談が進むうちに、松本さんの「捨てる意識」もどんどん高まってきたようで、「先生に脳をトレーニングされて、どんどん捨てたくなってきました!」。
最後には、お二人の記念撮影も行われて、片付けの師弟対談も大盛り上がりで終わりました。
この号では、そんな意識の変え方以外に、具体的な片付けや並び替えのメソッド、便利なゴミ捨てグッズや、リサイクル、フリマアプリの活用法などの情報がいっぱいです。大掃除の時期をむかえたいま、みなさんの片付けモチベーションアップにぜひお役立てください! (編集KK)
12月9日発売の『クロワッサン』最新号は「家も心もスッキリ軽く!捨てたい!」
あっという間に1年も終わりを迎え、大掃除の季節がやってきましたね。家族揃って家中のお掃除をする、という習慣は昔と比べると少なくなってきたような気もしますけど、やはり年内にはある程度うちの中をスッキリさせて新年を迎えたいものです。そうなると「捨てる」作業は必須。
今回の特集では、あなたの「捨てたい」マインドを後押しする企画が目白押し。家も心も軽くできるヒントやアイテムがいっぱいです。ぜひこの1冊で、年末年始をスッキリと楽しくお過ごしください!