くらし

美食の街、庄内をめぐる、フードジャーナリストの斎藤理子さんの美味しい旅。

名山と日本海に囲まれた豊穣な土地。この地ならではの食材を生かしたイタリア料理&郷土料理に舌鼓を。食材の宝庫といわれる庄内平野の中心地、鶴岡市の名店3軒。
  • 文・田辺 香

(山形県鶴岡市)知憩軒(ちけいけん)

(左上)いんげん、大根、 人参の味噌きんぴら(右上)厚揚げ、人参、 舞茸の煮物(左下)ズイキと キノコの含め煮(右下)切り干し大根と 切り昆布の酢のもの

●自家栽培の野菜を使った郷土料理を。

1999年に長南光(ちょうなんみつ)さんが自宅で始めた農家民宿レストラン。メニューは農家育ちの長南さんが祖母から受け継いだ郷土料理。「採れたての野菜で作った煮物などがしみじみと美味しい」

山形県鶴岡市西荒屋宮の根91 
TEL.0235・57・2130 
営業時間:ランチ11時30分〜14時 火・水曜・12月〜2月休 
宿泊は1泊2食付き7,700円〜。

(山形県鶴岡市)アル・ケッチァーノ

(左)岩牡蠣モロヘイヤのケッカソース(右)鮎の脂を染み込ませた茄子

●地産地消にこだわった絶品イタリアン。

鶴岡の日本初のユネスコ〈食文化創造都市〉認定に貢献した奥田政行シェフの店。「毎朝、吟味して庄内で食材を調達。シェフがその日の感性でメニューを決める創作イタリアンです」

山形県鶴岡市遠賀原字稲荷43番
TEL.0235・26・0609 
営業時間:11時30分〜14時、18時〜21時 月曜休(祝日は営業、翌日休)

(山形県鶴岡市)ベッダシチリア

(左)安芸高田の鹿ハツと石栗さんの原木椎茸のバター焼き(右)庄内浜の鯵のマリネとおろした外内島きゅうり

●庄内野菜と魚介で作る本場シチリアの味。

シチリアで修業後、東京の名店で腕を振るった古門浩二シェフが庄内食材に惚れ込み、移住して開店。「野菜と魚介をメインに、シチリア流のシンプルな味付けに仕上げた料理が人気」

山形県鶴岡市羽黒町三ツ橋字前田164 
TEL.090・1808・3420 
営業時間:11時30分~14時30分、18時〜23時(ディナータイムのみ要予約) 水曜休

斎藤理子

斎藤理子 さん (さいとう・りこ)

フードジャーナリスト

やまがた特命観光・つや姫大使。海外に長年住んだ経験があり、世界各国の食に精通。現在は国内外の生産者から三つ星シェフ、立ち飲みまで広く取材し執筆。

『クロワッサン』1077号より

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