くらし

絶妙な塩気が食欲を誘う、枝豆ご飯【ビジンサマレシピ】

信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山に住んでいると伝えられているビジンサマという神様。そのお膝元である信州から、体に優しい食材を使い、卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を、地産地消料理研究家の中村恭子さんに紹介してもらいます。
  • レシピ提供:中村恭子

立秋が過ぎ、暦の上では秋となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
まだまだ暑い日が続き、秋というよりも夏真っ盛り、といった日が続いていますね。

蓼科高原でも、夏野菜のトマトやナス、ピーマン、きゅうり、ズッキーニなどが元気に育っています。
今回は夏野菜の一つ、枝豆を使ったお料理をご紹介したいと思います。
が、その前に、先日、大きく育ったズッキーニの美味しい食べ方を農家さんから教わったので、まずはこちらからどうぞ。↓

育ち過ぎたズッキーニは、縦半分にカットし種の部分を除いてから1日天日干しします。これをスライスしてからごま油で焼き付け、最後に醤油をまわしかけます。シンプルですが、程よく水分の抜けたズッキーニの歯ざわりが美味しい一品です。大きなズッキーニが手に入ったらぜひお試しください。

続いては枝豆を使ったお料理です。

翡翠色が見た目にも涼しげで、絶妙な塩気が食欲を誘います。こんなご飯なら、夏バテ気味でも喉を通りやすいのではないでしょうか?

枝豆ごはん

〈材料〉作りやすい分量

米 2合
※我が家は玄米でお米を購入。好みの状態に精米しています。この日は7分づきに。
昆布 切手2枚分くらい
自然塩 小さじ 3/4 ~
水 吸水したお米と同量

枝豆 250g(鞘つきの状態)
自然塩 10g 枝豆の4%の塩

〈作り方〉
1.  米は、研いだ後ざるに上げて水気を切り、40分程度吸水させます。米が白くふっくらしたら、炊飯器に移して米と同量の水を加えます。塩を入れてよく混ぜ合わせ、平らにならしてから昆布をのせて、炊飯モードを早炊きに設定して炊きます。

2.  お米を炊いている間に、枝豆を茹でます。枝豆はゆでる前に先端部分をはさみで少し切り落としてから、さっと洗い水気を切ってボウルに移します。分量の半分の塩を枝豆にふりかけ、手で強く握るようにゴシゴシともみ込んで塩もみをします。

3. 鍋に水1Lほどを入れて沸かし、残りの塩を加えて沸騰させます。沸騰したら塩がついたままの枝豆を入れます。再沸騰したら火を少し弱め、4〜5分ゆでて枝豆に火を通します。茹で上がったらざるに上げ粗熱をとり、さやから取り出します。

4. 炊き上がったご飯に枝豆を加えて混ぜ合わせれば完成です。 

「ビジンサマレシピ」について

信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。

蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。

信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?

中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。

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