包んで焼いて、とろりとジューシー。ズッキーニのグリル焼き【堤人美さんのレシピ】
野菜がもりもり食べられる上に、ごはんのおかずにも、おつまみにもなる。いいことずくめの温サラダを、ぜひ今年の夏のレパートリーに。
撮影・三東サイ スタイリング・矢口紀子 文・新田草子
焼いたズッキーニの食感と甘みをとことん楽しむシンプルな一品。最後にアルミ箔を外して、皮が黒くなるまで焼くとおいしい。
【材料(1人分)】
ズッキーニ 2本
アンチョビ(叩く)2枚
ケイパー 小さじ1
にんにく(すりおろす)1/2かけ
オリーブ油 大さじ1
塩・こしょう 各少々
【作り方】
1.ズッキーニは縦半分に切り、身の部分に斜めに、等間隔に浅い切れ込みを入れる。アルミ箔で包んでグリルに入れ、中火で10分ほど焼く。アルミ箔を除いてさらに強火で5分ほど焼く。
2.皿に盛って塩とこしょうをふる。アンチョビとにんにくを添え、ケイパーを散らしてオリーブ油を回しかける。スプーンやフォークで身をこそげ、アンチョビとにんにくを絡めながら食べる。
旨み、甘みが際立ち、量も摂れるあったかサラダ。
火を通した野菜で作るサラダが大好きという、料理家の堤人美さん。
「例えば普通は生で食べることが多いきゅうりも、種を除いて炒めたり。野菜は加熱するとかさが減るのでたっぷり食べられるし、旨みや甘みが増して、生とはまた違ったおいしさが楽しめます。冷たいものが増えて胃に負担がかかりがちな、これからの季節にもうれしいですよね」
しんなりとするのでドレッシングや他の具材が絡みやすくなることも、温野菜のメリットという。
「味がしっかり決まり、野菜が主役でも満足感のある一品になります。ごはんに合わせてもいいし、おつまみにも。献立の幅が広がります」
『クロワッサン』1071号より