牛肉とレタスの中華蒸し【髪を育てるヘア活レシピ】
撮影・青木和義 イラストレーション・小池ふみ
牛肉とレタスの中華蒸し
タンパク質も鉄も豊富な 赤身牛肉の栄養を丸ごと。
赤身牛肉はタンパク質と鉄分のほか、髪にいいミネラルである亜鉛も含む。「レタスと一緒に蒸すことで栄養を逃しません。鉄は胃酸によって吸収がよくなるので、レモンの酸味やねぎで食欲を刺激して」と大島菊枝さん。
【材料(2人分)】
牛しゃぶしゃぶ用赤身肉(もも等)200g
レタス(小)1玉250〜300g程度
A[長ねぎみじん切り 10cm分、醤油 大さじ1、レモン汁 小さじ1、アマニオイル(ごま油でも)大さじ1/2]
塩 小さじ1/4
胡椒・酒 各少々
【作り方】
1.Aを合わせておく。牛肉に塩、胡椒、酒をまぶす。
2.フライパンにレタスをざっくりちぎって入れ、牛肉をのせる。水大さじ3、ごま油少々(分量外)を振って蓋をし、中火で5分ほど蒸す。
3.器に盛り、Aに蒸し汁を大さじ1程度加え混ぜたものを2にかける。
元気な髪のために大切なのは、材料を揃えて巡らせること。
髪を生み出すもとの頭皮は、肌の一部。なので健やかで強い髪のためには、「前提として、栄養バランスのよい食事、規則正しい生活が大切です」と、女子栄養大学講師の浅尾貴子さん。
「肌や頭皮は内臓・健康状態の鏡。何かに極端に偏ることなく、必要なものを満遍なく食べましょう」
髪の育成にまず欠かせないのは髪を構成するケラチンになるタンパク質。肉や魚を積極的に摂りたいが、気をつけたいのはその際の脂。
「カルビや鶏もも肉の脂は頭皮を脂っぽくし、毛穴を詰まらせる原因に。赤身牛肉や皮なし鶏胸肉がおすすめです」
脂質がいけないのではなく、むしろ髪のバリア機能や保湿のためには質のよい脂質が不可欠、と浅尾さん。
「青魚に含まれるEPAなどのn-3(オメガ3系)脂肪酸は毛髪の育成によいと証明されています」。アマニなど他のオメガ3オイルも大いに摂りたい。
栄養を充分に行き渡らせるために大切なのが、運搬役である鉄分。ほうれん草やひじきなどに多く含まれるが、「吸収効率では赤身牛肉がいちばん。また、ビタミンCは鉄分の吸収率を上げるのでぜひ一緒に食べましょう」
体の血流をよくすることも重要。
「頭皮には筋肉がないので、血流を滞らせると毛根に栄養が不足し、よい髪が生えません」。
毛細血管を拡げて巡りをよくするビタミンE、血行促進効果のある生姜、スパイス類を食卓に取り入れ、美味しく髪を育てよう。
髪を作る成分と、効率いい吸収のために摂りたいもの。
『クロワッサン』1068号より