フラで心のエネルギーチャージ。フードスタイリスト・遠藤文香さんの踊る習慣。
あの人の所作のしなやかさ、表情の晴れやかさはどこから?踊ることを習慣にする遠藤文香さんが語る人生への効用とは?
撮影・岩本慶三 文・松本あかね
フラは悲しいときもうれしいときも寄り添ってくれる。
フラを始めて17年。7年前からはオアフ島生まれのマヘアラニ・ミカ・ヒラオ・ソレムさんのアシスタントを務め、レッスンや舞台のサポートを行う。
5歳から81歳までの生徒たちのことを「ここでしか出会えなかった仲間たち」と遠藤文香さん。先月は、2年間来日できていないミカさんとオンライン上でクリスマスパーティを企画。「久しぶりに皆で踊りました。事前にミカ先生がオーダーしてくれた衣装が届いて、それを自分たちで直すのも『懐かしいね』って」、さながら学園祭のよう。
「先生はあくまで一人、私の役割は『アラカイ』(ハワイ語で「導く」の意)という、学級委員長みたいな感じかな」
フードスタイリストの仕事とフラ、両方あるからバランスがとれる。
フラがハワイの歴史や人々の生き方と結びついていることも学んだ。
「『フラを心の逃げ場にしていいからね』とミカ先生はよく言います。悲しいときもつらいときも、ハワイの音楽で踊るといつのまにか心がリラックスできる。仕事を続けていくのと同じように、フラもおばあちゃんになってもずっと続けていきたいと思っています」
『クロワッサン』1061号より
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