節約するときには真っ先にカットされてしまいそうな費目であるレジャー費。八ツ井さんは、レジャー費はやみくもに削るとストレスがたまりやすくなる部分だという。
「これまでに見直してきた固定費は、削ってもあまりストレスになりませんが、レジャー費は満足度を保ちつつ見直す方法を考えましょう」。
たとえば、1回ずつのレジャー費はそのままの金額をキープし回数を減らす、割安になるサービスを使ってレジャーを実現する方法を考える、予算を決めてその範囲で楽しむなど。さまざまな情報を収集して工夫すれば、満足度を下げずにレジャー費を見直すことができる。
満足度を高めるコツは、直感的感情を忘れないようにすることだと八ツ井さん。
「『これいいな』『ここに行きたいな』『これ食べたいな』という自分の『したい』欲求を実現するレジャーは、より満足度が高くなります」。
たとえば、テレビで放送していた京都の桜がきれいだったから思い立って京都に行き、実際に桜を見るのは、気持ちが高揚するもの。予算を抑えつつその「したいこと」を実現する方法を考えればいいということだ。
丸山さんは、さまざまなシニア割にはレジャーに使えるものがあるという。
「映画を観る際にはシニア割引や夫婦50割引で一般料金よりも数百円安くなりますし、遊園地や動物園、美術館、温泉施設などもシニア割の料金を設定しているところが多くあります。
飛行機もANAやJALは、当日空きがある場合に限って正規運賃よりかなり安く乗れるシニア向けの料金設定をしています。
JRグループの『ジパング倶楽部』は、年齢条件を満たしたうえで年会費を払うと、JRの運賃・料金が2~3割引きに。
また、宿泊も中高年限定のプランを出しているホテルがたくさんあるので、『50歳からのじゃらん』などのサイトで探してみましょう。シニア割は、60歳以降が対象のものが一般的ですが、子どもから手が離れて自由になる時間が増えた50代の消費を促すために、50代からを対象にしたものもたくさん出てきているので、要チェックです」
また、ネット上にはおトクなレジャー情報が多数掲載されていると丸山さん。
「国内の宿泊を探すときは、楽天トラベルの『ラ・クーポン』で宿クーポンを探すと、さらに安くなります。楽天の『スーパーDEAL』は、高還元率のポイントバックが受けられる仕組みです。この対象になっている宿泊施設があれば、けっこうポイントがついておトクになります。
予約サイトから宿泊予約をする人が多いと思いますが、予約するホテルが決まったら、そのホテルの本サイトもチェックしてほしいですね。本サイトから予約したほうが割安になる場合もあります。今なら、コロナワクチンを2回接種した証明書類を持参することで割安になるプランもあります。
さらに、ふるさと納税の返礼品として、その自治体内の宿泊プランが出ていることも。上手に活用できそうだったら申し込んでみるのも楽しそうです」
そのほかにも、レジャー施設の割引クーポンを取り扱っているサイトや、割引情報が掲載されているレジャー施設のホームページも要チェック。行き先が決まったらネットで検索してみて、おトクな情報を調べるようにしよう。レジャー費の節約は、おトクな情報に敏感になることがポイントだ。