【照り焼き編】本田明子さんにトリンドル玲奈さんが習う、魚のおかずの作り方。
定番の作り方を、魚好きのトリンドル玲奈さんが習います。
撮影・青木和義 スタイリング・矢口紀子
照り焼きはフライパンで作ればきれいにできます。
「 身の柔らかい魚は、片栗粉を振ってから焼きますよ」(本田さん)
「照り焼き、難しそうで作ったことなかったんです」(トリンドルさん)
鮭の照り焼き
「たれに漬け込み、塗りながら焼くのが、本来の作り方ですが、家庭ではそんな必要はありません。フライパンでカリッと焼いてから、たれを絡めればいいんです」(本田さん)
【材料(2人分)】
生鮭 2切れ
片栗粉 小さじ2
サラダ油 小さじ2
砂糖 大さじ1/2
みりん 大さじ1/2
醤油 大さじ1
つけあわせ[かぼちゃ・しめじ・オリーブ油 各適量]
【作り方】
1.30分前に常温に出しておいた鮭の水気を拭き、片栗粉をまぶす。
2.フライパンを充分熱し、サラダ油を全体になじませ、鮭を並べる。弱めの中火でふたをして3分ほど焼く。
3.ふたを取って鮭を裏返し、2分ほど焼く。焼きすぎると身が固くなるので、注意。
4.いったん火を止め、空いているところにみりん、砂糖、醤油を入れて混ぜ、スプーンなどで鮭にかける。もう一度裏返してたれを絡ませる。器に盛り、つけあわせを添える。
※余熱の残っているフライパンに調味料を入れるので、ほどよく味が濃厚になる。ここで少し時間があいて鍋の温度が下がってしまったら、弱めの中火でほんの少し火にかけるとよい。目安としては、合わせたたれがジュワ~ッと小さく音がするくらい。
つけあわせ 薄切りのかぼちゃ、粗めにさいたしめじを天板にのせ、オリーブ油をかけ、トースターで焼く。照り焼きのつけあわせには、焼く、または茹でた野菜が合う。
料理好き、魚好きのトリンドル玲奈さん。2年前の本誌魚特集、「決定版 魚のおいしい食べ方。」(1009号)は、書店で見つけてすぐに買ったそう。
「ひとり暮らしになってから、料理をする機会が増えたので、魚料理も試してみたかったんです。ネットで作り方を見ても、いまひとつ決め手に欠ける感じだったので、これはよさそうと」
母方の祖母が福岡に住んでいて、子どものころは毎夏、長く滞在した。
「祖母は料理上手で、魚も新鮮なので、どんな食べ方でもおいしいんですが、なんといっても煮魚が好きでした。福岡は甘めの味付けなんです」
クロワッサンを見て、さっそく金目鯛の煮付けを作ってみたところ、
「簡単なのに上手にできて、感激しました。インスタにもときどきアップしています。まだ自己流でやっている部分も多いので、きちんとコツを身に付けたいですね」
本田さん愛用のターナー
「私の師匠の小林カツ代が、大昔にドイツで買ってきてくれたもの。魚の料理には必ず使っています。身を崩さずに移すのには、箸だと難しいですね。これは、先が細くなっているところと反り具合が絶妙。柄が短いのも扱いやすい」(本田さん)。似たものをぜひ探してみて。
『クロワッサン』1057号より