ふわふわシャキシャキ、たまごサンド【こてらみやさんの京のおばんざいレシピ】
撮影・小川朋央 文・松本あかね
[卵]
やわやわがおいしいから、タイミングを見極めて。
たまごサンド
ふわふわ、シャキシャキ。温かいうちに召し上がれ。
【材料(2人分)】
卵 4個
塩 小さじ1/2
こしょう 少々
牛乳 大さじ1
きゅうり 1/2本
食パン(8枚切り) 4枚
からしバター(やわらかくしたバターにからし少々を混ぜ合わせたもの) 10g
油 大さじ1と1/2
マヨネーズ 大さじ1と2/3
【作り方】
1.ボウルに卵、塩、こしょう、牛乳を入れ、卵の白身を切るようにしっかり溶きほぐしながら混ぜる。
2.食パンは耳を切り落とす。2枚1組にして内側にからしバターとマヨネーズを塗る。
3.食パン2枚の内側を上にして、薄切りにしたきゅうりを並べる。4フライパンに油を入れて強火にかけ、1を流し入れる。ゴムべらで底からかき混ぜるようにして手早く炒め、少しとろっとした部分が残るぐらいで火から下ろし、3の上にのせる。
5.上からもう1枚のパンをのせて軽く押さえる。食べやすい大きさに切る。
「おばんざいは特別なものではなく、京都の家庭で当たり前に食べている普段のおかずのことです」と話すのは、京都育ちのこてらみやさん。
「特別な材料や調味料は使わないけれど、出汁を含ませたり、相性のいい食材と合わせたり、時には食感を変えて、飽きずにおいしくいただくための工夫をいつも心がけています」
その精神はおなじみの食材にこそ発揮される。「豆腐なら凍らせて炒り豆腐に、崩してサラダ、つぶして餃子に。肉代わりとしても重宝します」
いつもの唐揚げも山椒の香りをまとうとぐっと大人の味。卵料理が昼ごはんの主役を張るのも京都ならでは。食材の滋味をとことん引き出す「おばんざい」の知恵をお試しあれ。
『クロワッサン』1052号より
広告