贈り物上手に聞いた、5000円以内で気持ちを添える8つの小さなギフト。
撮影・青木和義 構成と文・田辺 香
【返ってくる感想も楽しみで、自分が使って気に入った雑貨を贈りたくなる。】
1.「SkinAware(スキンアウェア)」のリフレッシングミスト
【推薦者】中根美和子(なかね・みわこ)さん
スタイリスト。雑誌を中心にファッション、食、インテリアなど幅広い分野のスタイリングを手がける。
清涼感たっぷりのハーブの香りに癒やされます。
中根美和子さんは引っ越し祝いにもらったプレゼントのお返しとしてリフレッシングミストを友人に。抗ウイルス効果が期待できるティーツリーやローズマリー、ラベンダー、レモンに、抗菌効果があるバジルやメリッサが配合されている。
「マスク着用に慣れていなかった頃、気に入って使っていました。マスクにひと吹きで、ハーブのいい香りにホッとできたので。同じように、友人のマスク生活も快適になればいいなと。“こういうものが欲しいと思っていた”と喜んでくれました」
2.「オフィシーヌ・ ユニヴェルセル・ビュリー」のフゥイユ・ドゥ・ サヴォン
【推薦者】森 祐子(もり・ゆうこ)さん
フリーランスPR、編集者。ファッションブランドのPRを経てフリーランスに。雑誌やwebで編集、執筆も手がける。
フランス製の濃厚なバラやオレンジの優雅な香りが漂う。
森祐子さんのおすすめは香り付きの携帯用紙石鹼。バラにジンジャーなどのスパイスを利かせた〈ローズ・ドゥ・ダマス〉、グリーンモスにガルバナムを加えた〈リケン・デコス〉、フレッシュなオレンジブロッサムが香る〈フルール・ドランジェ・ドゥ・ベルカンヌ〉の3種類。
「香りものが好きそうな方に手紙を送る際に同封します。紙香やインセンス、ドライの花びらで手作りしたネックレスを入れることも。ご機嫌うかがいのついでに、負担にならないものを贈るよう心がけています」
3.「Diral(ディラル)」のショートストラップ& リールキーホルダー
【推薦者】松見早枝子(まつみ・さえこ)さん
粮理家、ウェルネスフードスタイリスト。料理教室「Tronc(トロン)」主宰。体や環境によい食事法「魚菜食」を提唱している。
贈る相手に合わせて色やイニシャルをカスタマイズ。
革製品を扱う人気ブランドのアイテム。松見早枝子さんはショートストラップに別売りのリールキーホルダーを組み合わせて贈るという。いずれも全20色。本体の革やイニシャルの色、金具の素材などすべて自分好みにカスタマイズできる。
「私はいつも鍵やパスケースに〈ショートストラップ&リールキーホルダー〉をつけています。リールが伸びるので、バッグに入れたまま鍵やパスカードが使えて便利なんですよね。ぜひ使ってみてくださいね、と書いたミニカードと共に贈ります」
4.「華密恋(かみつれん)」のスキンバーム
【推薦者】HAL KUZUYA(ハル・クズヤ)さん
フォトグラファー。ポートレートや広告を中心に活躍。被写体本来の魅力や素顔を引き出すことに定評がある。
決め手は塗り心地のよさと天然由来成分のみ使用の安心感。
HAL KUZUYAさんは自分と娘が好んで使っている全身用バームを。
「疲れ気味の友人や子どもがいる友人に癒やしのアイテムとして贈ります。カモミールの甘い香り、ベタつかないテクスチャーが気に入っています。娘のあせもにも手軽に使えます」
封筒に入れて送る場合は、マスキングテープを使って封筒を可愛らしくデコレーションするという。
「肌にも心にもやさしいクリームでリラックスしてくださいね、と一言添えて。自分で撮影した風景写真を同封することもあります」
5.「TENERITA(テネリータ)」の超甘撚り タオルハンカチ
【推薦者】松見早枝子(まつみ・さえこ)さん
16色の中から、相手の好みや雰囲気に合わせて選べるのが魅力です。
「このタオルハンカチは私のプチギフトの定番です。オーガニックコットン100%の柔らかな肌ざわりとほどよい厚み。カラーが豊富な上、ブランドタグも素敵で、年齢や趣味を問わず贈れるところがいいんです」
松見さんは小さな荷物を専用BOXで手軽に送れるヤマト運輸の宅急便コンパクトを利用している。
「相手が負担なく受け取れるよう、今後もお世話になりますという旨のメッセージを添えて。“好きな色でした!”“お店はどこにあるの?”など、お返事も楽しみです」
6.「ワコール」のショーツ
【推薦者】室田元美(むろた・もとみ)さん
ライター。フリーライター歴30年。女性誌や書籍で執筆。趣味は旅行、読書、カフェと銭湯巡り。
気分が上がる美しいデザインのショーツをセレクト。
「母の日の贈りものに『ワコール』のショーツを贈ってみたら、予想以上に喜んでもらえたんです」
室田元美さんが選んだ〈美ショーツ〉はお腹とヒップをすっぽりと包み込むタイプ。きれいなシルエットと穿き心地のよさで人気のシリーズ。
「肌にフィットする伸縮性のある素材で、高級感のあるレースの縁取りが素敵なんです。デパートでギフトラッピングしてもらい、そのまま宅配で送付。いくつになってもときめきを忘れずに気分を上げてもらいたい。そんな思いを込めました」
7.「エス・ハート・エス」のスカルプブラシ コム レギュラー
【推薦者】佐藤悦子(さとう・えつこ)さん
「SAMURAI」マネージャー。佐藤可士和さん主宰のクリエイティブスタジオでマネージメントとプロデュースに携わる。
デイリーで活躍するブラシは使いやすさと機能性を重視。
「いつもお世話になっている先輩マダムに。頭皮を気にする女性が周りに増えてきたので頭皮ケアグッズが喜ばれるのではと考えていた時、行きつけの美容室のスタイリストさんに、このブラシをすすめていただいて」
同封の手紙には「使ってみたら髪の調子がいいので○○さんにもぜひと思い、お贈りします」と一言。佐藤さんは贈りものをする際、そのギフトを選んだ理由を相手に簡単に伝えるようにしているそう。
「理由や意図がわかると、相手も気を使わないのではと思います」
8.「w&fw(ダブルアンドエフダブル)」のラメ タビソックス
【推薦者】引田かおり(ひきた・かおり)さん
「ギャラリーフェブ」、「ダンディゾン」 オーナー。吉祥寺でギャラリーとパン屋を経営。近著は『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社)。
健康を気使いながら、おしゃれを楽しめる冷えとりソックスを。
「お世話になっている方のご主人が長い闘病後に亡くなられて。体調が優れないとお聞きしたので気持ちが上向きになればいいと思い、白の〈ラメ タビソックス〉を郵便受けに届くスマートレターで送りました」
引田さん自身、日々履いている靴下の8割がこのソックス。自分が使っていいと思うものをさりげなく贈るのが引田さん流。内側がシルク、外側がコットンラメの2重構造で、1枚履きでも冷えとりができる。
「“お気持ちがうれしかったです”とお返事をいただきました」
『クロワッサン』1050号より