何かをやめる、変える、で実現。1万円の節約を叶える工夫。
撮影・黒川ひろみ 文・長谷川未緒
1万円につなげるには、まず出費を見直すことが大切。
1.思い込みをきっぱり捨てて、新しい情報を取り込む。
「節約というと、まずは日々の出費をセーブしようとしがちですが、やはり効果的なのは、固定費の見直しです」
そう語るのは、節約アドバイザーの和田由貴さんだ。
食費などの変動費をやりくりすることは我慢も必要になってくるが、固定費は1回見直せば生活を変えずとも節約状態が続いていく。
「電気の契約アンペアを見直す、今より安い電力会社に変える。大手携帯キャリアから格安SIMに乗り換える。ライフステージに合った保険を選ぶ。それだけで毎月何千円か浮くはずです」
新サービスを試すのは不安とか、乗り換えるのは面倒という人は、その考えを捨てて、まずは調べてみよう。
「よくわからないから変えないというのは損です。常に新しい情報にアンテナを張り、定期的に見直してください」
2.「やめる」「変える」のヒントは、こんなところに!
固定費の次に見直したいのは、「なんとなく」の出費だ。利用していないスポーツジムの会費など、当たり前のように引き落とされているものは確認を。また、ついコンビニに寄ってしまう、欲しくもないのに衝動買いしてしまうといった日々の習慣は改めよう。
「なんとなくをやめて、何に、何の目的でお金を使うのかを考えるようにするだけで、無理のない節約ができます」
心あたりがないか、以下の出費グセリストをまずはチェック!
<出費グセのチェックリスト>
□ 帰り道についコンビニに寄ってしまう。
行けば安価で欲しいものが見つかるコンビニやドラッグストアは、目的がないなら寄らないこと。コンビニのない道を選ぶなどルートを変えるのもおすすめ。
□ ネットショッピングで衝動的にポチりがち。
買うつもりじゃなかったのに、ついポチり。そんな衝動買いの多い人は、カートに入れたら1日保留にするなど、本当に必要か考える冷却期間を置いて。
□ カードや携帯の電子明細を見ていない。
明細が紙からwebになっても確認を怠らないで。カードの不正利用は少額だと気づかないこともある。覚えのない携帯のオプションサービスも要チェック。
□ 毎月の引き落とし項目を確認していない。
ジムや習い事、食品や化粧品の定期購入など、銀行から直接引き落とされるものは、払っているという感覚が薄くなる。本当に必要か、定期的に見直しを。
□ 売り場を通るたび買ってしまう商品がある。
スーパーでの買い物は、食品ロスを防ぐためにも自分の買いグセに気づくことが大切。レシート撮影で集計してくれる家計簿アプリなどを使うのも手。
□ セールの文字を見ると買い物したくなる。
節約のため服はセールでしか買わないという人、ちょっと待って。安いから買うのではなく、定価でも好きな服を買って着倒したほうが、結果として節約に。
『クロワッサン』1038号より