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【和田裕美のお悩み相談】進学校の息子の成績がよくありません。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は進学校に通う高校2年生の息子の成績が悪いままで安定してしまっていることを気に病んでいるお母さんからの相談です。

<お悩み>

県立の進学校に進学した息子が今2年生です。受かった時はとても喜びましたが、入学以来成績は320人中250位以下で安定しています。進学校といってもこの順位では息子の行きたい大学には到底受かりません。

息子は真面目な性格だと思いますが、要領は悪いと思います。また、成績を上げるんだという覚悟が足りないとも思います。息子も悩んでいますし、私も成績のことを聞くたびにがっかりしてしまいます。

私は勉強のことに口出しをするようなことはできません。塾に通わせていますが、お金がかかるだけで結果に繋がりません。

このまま低空飛行を続けるのは心配です。何か私から息子にしてあげられることはないでしょうか。

(さわら/女性/50代。パートをしています。)

和田裕美さんの回答

さわらさん、こんにちは。

「何か私から息子にしてあげられることはないでしょうか。」

という質問に関してわたしが答えるのならば
「どうなってもこの子はきっと幸せになる」と
とことん信じることだと思います。

お母さんを喜ばせたいと心から息子さんは思っています。
けれどそれが叶っていなくて隣でため息をついているお母さんの顔を見るとき
彼はとっても辛いんじゃないでしょうか?

そんなときに
「もっとがんばらないと受かんないよ」
「せっかくいい高校にはいったのに」
「塾もお金かかっているのよ」
なんて事を言われたり、
言葉にしなくてもそう思っている態度が
お母さんのなかにあるときっと「申し訳ない」気持ちでいっぱいで
自信がだんだんなくなってしまいます。
その上、自分なりにがんばってもわからないことがどんどん増えて
周囲は賢い人ばかりでプレッシャーを感じているわけです。

つまり彼は今勉強がまったく楽しくないのです。

勉強にも向き不向きがあります。
能力は受験だけで測ることができません。

もっと他に向いていることがないか?
好きなことはなにか?
志望する学部はそれでいいのか?
彼に考えさせてみてもいいかもしれません。

そして、お母さんは遠くで見守ってあげて
「まあ、落ちたら落ちたで仕方ない」と一回開き直ってください。

焦りもプレッシャーもお互いになくなってくると
ちょっとずつ成果が出ますので期待通りの結果でなくても
やった〜!と一緒に喜んで
小さな達成感を積み上げていってください。
加点主義です。
そうやって笑顔が多くなればきっと勉強も楽しくなってきます。

そういう心の土台ができればきっと彼なりにもっと
わかる方法を模索するはずです。
真面目に取り組んで結果を出せるはずです。

焦らずに、ゆっくりと。
周囲と比較しないで彼のペースを見守ってあげてください。

  • 和田裕美

    和田裕美 (わだひろみ)

    作家・営業コンサルタント

    京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオやNHK Eテレ番組にレギュラー出演など多岐に渡り活動中。代表作に、『成約率98%の秘訣』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『人の心を動かす話し方』(廣済堂出版)、『いざという時に結果を出せる本番力』(ポプラ社)など。学校などで陽転思考の体験授業も実施。公式サイト

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