生け方から押し花アレンジメントの作り方まで。花を最後まで慈しむ方法。
撮影・森山祐子 文・松本あかね 撮影協力・二子玉川 蔦屋家電/リライフスタジオ フタコ(パナソニック)/Cu by uka二子玉川店
家に長くいると、ともすれば季節の移り変わりも見逃しがち。
「家の中に変化がない、生活もマンネリ化というとき、一輪の花があれば季節を感じさせてくれますし、水換えをしたり、ちょっとしたお世話が一日のリズムを作ってくれますよ」と『malta(マルタ)』の布山瞳さん。手持ちの花瓶がなくても、「空き瓶やピッチャーで楽しく生けられます」。
少しの切り花をセンスよく生けるコツと、長く楽しめる「押し花アレンジメント」の作り方を聞きました。
● malta
東京都世田谷区羽根木1-21-27 亀甲新♯ろ59 TEL.03-6265-8966 水〜金曜13時〜18時、土・日曜、祝日10時〜18時 月・火曜休 https://maison-malta.com/
簡単にバランスよく生けるには?
1.高さの違う一輪挿しをトリオで自由に配置。
「一輪挿しは1点だけより、高さのある1輪、低い位置にもう1輪あると、収まりがよくなります。いろいろなサイズの空き瓶を使い、前後左右に動かして、ここならというポジションを見つけて」
2.季節の一輪と グリーンの組み合わせ。
「今は葉物の種類も多くいい脇役に。主役の花を引き立ててくれます」。庭で剪定した葉などを使っても。
3.花器周りのスペースも含めてレイアウト。
ボリューム感のある花器に数輪を生けたとき、足もとが寂しいと感じたら、小物の力を借りるのも手。「秋なら石や洋梨などの果物、夏なら浜辺で拾った貝殻などを置くと、バランスがとれ雰囲気もアップ」
数輪が映えるおすすめ花器。
ピッチャーから個性派の作家ものまで。
「ピッチャーは口元がすぼまっているので、少ない本数や垂れ型のものでも収まりがよく、おすすめです。同じデザインでサイズ違いの花瓶も、高低差があることでバランスをとりやすくなります。端材を樹脂で固めた存在感のある花器は、オブジェとして楽しんでも」。