ナンプラーが香る、牛のたたきパクチー和え【藤井恵さんの香味野菜レシピ】
添え物ではなく、たっぷりと食べたい! の気持ちに応え、料理研究家の藤井 恵さんが主役級にしたレシピを提案。
撮影・馬場わかな 料理&スタイリング・藤井 恵
【 パクチー 】
旬の時季にたっぷり使うのもおいしさの秘訣。
牛のたたきパクチー和え
「ナンプラーを合わせたくなりますね。根はそのまま刻んで食べても、またカレーを作るときに入れると風味が加わるので、根付きで買えたら捨てずに活用してくださいね」
【材料(2人分)】
牛ももステーキ肉1枚(約150g)
塩、こしょう各少々
パクチー50g
あればパクチーの根2~3本
ラディッシュ2個
A[ナンプラー小さじ2 砂糖小さじ1 レモン汁小さじ2 にんにく(みじん切り)1/2かけ 粗びき赤唐辛子粉小さじ1/3]
オリーブ油小さじ1
【作り方】
1.パクチーの葉を摘み、茎は小口切りに、根をみじん切りにする。ラディッシュは薄い輪切りにし、水にさらす。Aは混ぜておく。
2.フライパンに油を熱し、塩こしょうを振った肉を入れ、強火で1分ずつ両面焼く。取り出して2分置いてから食べやすく切る。
3.パクチーの葉と茎、根、水気を切ったラディッシュ、肉を和えて器に盛り、Aをかける。
“新薬味”を使う上での注意点とは?
もともと薬味や香味野菜が大好きだという藤井恵さん。
「クレソンやパクチー、パセリなどはβ-カロテンやビタミンCを多く含み、抗酸化作用があります。また、消化吸収促進、食欲増進などの効果も期待できます。これらの香りは精神の安定が得られるとも言われていますし、いずれも食感豊か。セロリを生で食べるとシャキシャキ、玉ねぎをスープ仕立てにしたらトロッと柔らかく仕上がるなど、調理法によって変化する、さまざまなおいしさに出合えるはずです」
これら“新薬味”を使う上での注意点を聞いてみると、
「無意識的に水にさらしてしまうことがあるようですが、それによってビタミンも香りも損なわれてしまうことが。辛味などは空気に触れさせるだけでも飛ぶので、極力水にはさらさないこと。いずれも加熱しなくてもおいしくいただけますし、野菜が摂れるというだけでもうれしいですよね。たっぷり食べておいしく健康をめざしましょう」
藤井 恵(ふじい・めぐみ)さん●料理研究家。体に優しい家庭料理に定評がある。近著に『藤井弁当』(学研プラス)、『藤井恵の腹凹ごはん』(日経BP社)などがある。
『クロワッサン』1023号より
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