時間短縮、労力も激減!? 家電の“スマート化”について学ぶ。
撮影・中島慶子 文・菅野綾子 イラストレーション・田中麻里子
スマートホーム化すれば生活はもっと便利になる!
最近よく耳にする「スマートホーム」という言葉。でも、それが何なのかよくわからないという人も多いはず。そんな読者を代表して、イラストレーターの田中麻里子さんが家電コーディネーターの戸井田園子さんに話を聞いた。
田中 スマートホームというと、スマホを使って外からスイッチをオンオフできる家電を導入している家、というレベルの知識しかありません……。
戸井田 そこまでわかっていただいているのなら、話は早いです(笑)。
田中 よかった(笑)。
戸井田 スマートホームとは、今、田中さんがおっしゃったようなスマート家電を使って、利便性、快適性を追求した家を指します。スマート家電も年々進化していて、初期のものはWi-Fiという無線インターネットを経由してスマホで遠隔操作ができるレベルだったのですが、そこにAI(エーアイ)と呼ばれる人工知能が搭載され、自動で最適化してくれるようになったのが第2段階。そして第3段階になると、Wi-Fiで繋がった家電同士が連携。オーブンレンジで魚焼きモードを選んだら、空気清浄機が先回りして動きだす、というレベルまで実現可能になりました。
田中 そんなことまでできるんですね。
戸井田 とはいえ、日本はまだ第3段階に突入したばかりですが。
田中 でも私はまだ、初期のスマート家電でさえ導入できていません(笑)。今ある家電を買い替えるのはお金もかかりますし、それが壊れてからでもいいかなと思ってしまって。
戸井田 田中さんがおっしゃるように、日本でスマートホーム化がなかなか進まないのは価格の障壁。家電を買い替えようと思うとかなりコストがかかってしまいます。でも今は、スマートリモコンというスマホと家電を繋いでくれる機器もあるので、それがあれば手持ちの家電をスマート化できるんです。
田中 そうなんですか!? 私、花粉症なので家に着く前に空気清浄機を稼働させたいと思っていたのですが、それがあれば今すぐ叶うということ……?
戸井田 そうです、そうです。
田中 ジョギングから帰ってきたタイミングでぴったりお風呂が沸いていたらいいなとも思うのですが、さすがにそこまでは無理ですよね?
戸井田 給湯器ごと替えれば、それも可能になります。今は自動で掃除までしてくれる風呂釜もあるんですよ。
田中 それ、最高ですね。給湯器や風呂釜を取り換えるのはハードルが高いですけど、簡単な家電から少しずつスマートホーム化を進めておけば、建て替えやリフォームの時に、そこまで視野に入れられるようになりますよね。
『クロワッサン』1019号より
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