好きな椅子を手作りの座面カバーでお化粧直し。【ブロガー・ショコラさん】
暮らしや家族の記憶とともにある、長く親しんだ〈我が家の道具〉。自分で直してとことん付き合う、実践例の紹介です。
撮影・徳永 彩(KiKi inc.) 文・松本あかね
「これ以上好きな椅子はない」から、手作りの座面カバーでお化粧直し。
何とも味のある、飴色の籐椅子。
「30年ほど前に鎌倉の籐家具専門店でひと目惚れ。4脚買ったうちの1脚をずっと手元に置いています」とショコラさん。
椅子の傷みは座面にくることが多く、こちらも籐の編み座が割れてきてしまった。そこで椅子と同色の茶色のシートクッションを敷いたのが10年前。そろそろ交換したいと思っていた折、目に留まったのがサイズが合わなくなった『ポール・カ』のタイトスカート。よく見ると「幅がクッションと同じくらいかも?」。
思い立ったら行動のショコラさん。スリット部分を開いて、クッションの幅に重ね、上下を縫うとたちまちカバーの出来上がり。北欧風のファブリックの柄が、デンマーク製のライティングビューローともぴったりはまった。
「営業職時代によくはいていたスカートをなかなか手放せなくて。大好きだったスカートを捨てないで済んだ、そのこともうれしいんです」
【Before】
↓
【After】 愛着あるスカートを 椅子の座面カバーに。
捨てるところなしの精神を見習いたい。
・ショコラさんの道具箱・
小さな裁縫箱がミシン代わり。ファブリックも手縫いで。
『クロワッサン』1018号より
広告