年に一度はフランスを訪れているという日置武晴さん。バスティーユやバルジャックなど、さまざまな街でめぐり合った道具を愛用している。
「カトラリーやお皿といった食周りのものを探すことが多いです。蚤の市などの古いものも扱っているお店では、“いつぐらいに作られたものかな”“これでどういうものを食べていたんだろう”と、その道具の背景に思いを馳せながら選ぶのが面白い。家でカレーを食べる時に使うお皿も、まさか日本に来てカレーを盛られることになるとは思っていなかったでしょう(笑)。ストーリーがあることも日用品の魅力です」
仕事時に使うこともある編み目の美しいカゴバッグは、もともと、10年ほど前にフランスの雑貨店で見つけたひと回り大きなものがあったが、より手軽に持てるサイズが欲しくなり、日本で購入。持ち主の雰囲気によくなじんでいる。
「カメラをひょいと入れて持ち歩くのにちょうどいい。軽く、洋服もあまり選ばない感じがします。雨が入るので、天気のいい日にだけ使っています」