すっきり暮らす、ショコラさんの節約術。
撮影・村上未知、文・嶌 陽子
クローゼットは不要な服を見極めて 増やさない。
以前はぎっしり詰まっていたクローゼット。服の量を半分ほどに減らし、ゆとりを持って収納できるように。
「今は一着買ったら一着以上処分するのが決まり。年を重ねて丈が短く感じられるようになったスカートや、古くなってしまったトップスなど、時々クローゼットを見直しては不要な服がないかチェックしています」
決心がつかない服は、一時保管場所としてスーツケースに入れておく。
「次のシーズンに開けてみて、着ないと思ったら処分。思い入れのある服は数年置いておくこともあります」
お気に入りの布地を使ってカバー類はハンドメイド。
シックな雰囲気のシートカバー(写真1)。実は10年以上前に着ていたスカートをリメイクしたものだ。
「もう着られなくなってしまったけれど、シルクの質感や柄が気に入っていて、取っておいたもの。椅子に結び付けるため、使っていなかった黒いスニーカーの紐もつけました」
アイロンや扇風機などを置いている廊下の収納スペースには、買ってきた布地で目隠しを手作り。突っ張り棒に吊るして使っている(写真2)。
「ミシンを持っていないので、こうしたものを作る時は手で縫っています」
本当に欲しいものはインターネットで上手にお得に。
大きくて場所を取っていた家具を処分した代わりに、小ぶりながら本当に気に入った家具を揃えた。北欧ヴィンテージのライティングビューローは2年ほどかけてインターネットで探した末、ネットオークションで落札。それに合わせてどうしても欲しくなったヤコブソンランプは楽天カードに入会し、もらったポイントを使って半額程度で購入した。ベッドの枕元に置いているナイトテーブルもネットオークションで落札したもの。
「欲しいものがある時はインターネットで気長に、こまめに探します」
毎日使う食器はセットにして、必要以上は買わない。
以前はたくさん持っていた食器もずいぶんと減らした。今はキッチンシンク下の引き出しに収納している。
「上の段には自分が毎日使う食器を一式、調理器具や調味料と一緒に入れています。下の段には来客用の器やたまに使うものを。こうすれば、普段は上の段だけ開け閉めすればいいので面倒もなく、体への負担も少ないんです」
カトラリーも自分用のだけ別にしてトレーに入れている。使いやすいだけでなく、持っているものを簡単に把握できるので、無駄なものを買わずにすむ。
夕食を作る際には、 翌日の弁当も念頭において。
毎日ひとり分の食事を作るため、食材を無駄にしないように意識している。
「夕食を作る際は、翌日職場に持っていく弁当に使うことも考えます」
たとえば夕食が五目ちらしと豚汁の場合、翌日の弁当は同じ五目ちらしと、豚汁の具材をきんぴらに(写真1)。鶏団子鍋を夕食にした日の翌日は、ひき肉の残りで作ったそぼろを弁当に(写真2)。大好きなキャベツとツナのマヨネーズサラダも、多めに作って弁当にも入れる(写真3)。
「ゆで卵も一度に2〜3個作って、夕食にも弁当にも使います」
休日のレクリエーションは、健康的にもっぱら自転車。
休日は友人や息子と都内や近郊に出かけていることが多い。1年ほど前から始めた銭湯通いも新たな娯楽に加わった。移動手段はもっぱら自転車だ。
「お金もかからず、運動にもなる。50代後半から始めましたが、脚力がついたのか、今のほうが長い距離を走れます」
出かけた先で公園を散歩したり、ウィンドーショッピングを楽しんだり。
「合間に食事やお茶をして、締めに銭湯へ行くのが最近の定番コースです」
神社を見つけると立ち寄って御朱印をもらう。これも、数年前に始めた楽しみのひとつだ。
ショコラさん●42歳で夫と別居、5年後に離婚。営業職として働いた後に57歳で退職、現在はパート勤務。2016年、60歳の時にブログを始め、人気に。著書に『58歳から日々を大切に小さく暮らす』(すばる舎)。
『クロワッサン』1014号より
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