様々な年代の女性が相談に来る、法律・お金・経営のプロ集団「キャリア35」のメンバーに、収入を得られる女性の条件や実例を聞いた。50代女性の起業に必要なのは、3年の苦労?
尾久陽子さん(以下、尾久) キャリア35のメンバーは、行政書士、ファイナンシャルプランナー、中小企業診断士などの資格を持っていて、実は全員起業家なんです。私自身がいろいろと職を変えながら、やっと起業したときに経験した苦労をふまえて、女性がもっと気軽に相談できる場所を作ろうと、メンバーを探して立ち上げたんです。
氏家祥美さん(以下、氏家) 私は、ファイナンシャルプランナーとして起業した後の仕事のペースが極端に上がってしまって、家事や子育てに苦労したという自分の経験が誰かの役に立てばと参加しました。尾久さんが私を選んだ理由が「人柄が良さそう」というのは意味がわからなかったんですが(笑)。
楊典子さん(以下、楊) 私も、尾久さんと共通の知り合いから、「性格の良さそうな人を探してるみたいだから、あなたぜひ協力してあげて」って言われて、なぜか参加することに(笑)。
尾久 もう一人のメンバー、バングラデシュ在住の土川(雅代)さんも人柄採用。だからキャリア35は10年も続いてるんです(笑)。ところで、うちのセミナーや相談会では、50代で起業を希望する女性が増えてますね。
楊 たしかに。2014年の『中小企業白書』では、2007年から2012年にかけて50代以上の起業希望者と起業者の数が増加。総務省の『平成29年就業構造基本調査』を見ると、5年前と比べて女性の起業者数が1.4%上昇しています。2つのデータから、世間全体で50代女性の起業希望者が増えている、と言えるんです。